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F1ボスの側近も火炎瓶に遭遇

2012年04月22日(日)18:07 pm

F1の最高権威バーニー・エクレストンの側近も反体制デモに巻き込まれたようだ。

バーレーンGPは昨年、反政府デモで国内が騒乱状態となったため中止された。反政府活動は今年も続いており、レースを中止するよう求める声が多かったが、運営側は開催を決断。だが、18日(水)の夜にはフォース・インディアのメンバーが、そして19日(木)の夜にはザウバーのメンバーが、サーキットからホテルに戻る途中で抗議デモ参加者が投げた火炎瓶を間近で目撃していた。

『Bild(ビルト)』紙によると、今回バーレーンのサーキット外で起こっている反体制デモに遭遇したのは、エクレストンの右腕として知られるパスクワーレ・ラチュネーズだという。

報道によると、ラチュネーズは若い暴徒と警察との衝突を目撃し、その際、ラチュネーズが乗った車の近くで火炎瓶が爆発したという。この件について本人は、事実を認めておらずコメントも出していない。

また『Bild(ビルト)』紙は、ミハエル・シューマッハが「有刺鉄線で保護された」、「極秘の」場所に宿舎を移したと伝えた。シューマッハはこれまでに、バーレーンGP開催を支持する発言を何度かしている。

メディアはバーレーンGPについて、F1の長い歴史の中でも最も論争の的となるものへと変わりつつあると伝えた。

「最悪のケースはなんだろうか」と推測する『Telegraph(テレグラフ)』紙の記者トム・キャリーは、「考えたくもない」としながらも、「しかし(万が一の場合)トッド(ジャン・トッド/統括団体FIA会長)とエクレストンは、自分たちが作り出した矛盾のしっぺ返しを受けることもあり得る」と述べている。

しかし、現地にいるメディアのなかには、それほど懸念していない記者もいるようだ。

「これまでのところ、バーレーンの印象は、ニュースで伝えられてきたものとも、マレーシアや中国のパドックで言われていたものとも違う」

「少なくとも私の情報では、情勢は想像されていたほど緊迫してはいない。しかしもちろん、何が起きるかは分からない。何も起きないことを願っている」と『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙のリビオ・オリッキオは伝えた。

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