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サインツとノリスの勝利が示すフェルスタッペンの支配力低下:2024年F1序盤戦から熾烈な競争

2024年05月08日(水)4:13 am

2024年の序盤の6グランプリを終えて、カルロス・サインツ(フェラーリ)とランド・ノリス(マクラーレン)がレースを制したことで、マックス・フェルスタッペンの支配力が弱まりつつあることが明らかになった。

●【2024年F1チャンピオンシップ・ランキング】第6戦F1マイアミGP終了後(更新)

マイアミはレッドブルドライバーにとって平坦な週末ではなかったようで、日曜日にはセーフティカーが導入されるタイミングで痛めつけられ、さらにボラードに衝突してダメージを負った。

「フロアに穴が開いていた。でも、それが原因だとは思わない。ペースが足りなかったんだ」とフェルスタッペンは明かした。

■マクラーレンは強すぎたがレッドブルと同等だったフェラーリ

実際、フェラーリのシャルル・ルクレールも、ノリスとマクラーレンは実力で勝利に値すると考えている。

「僕は勝てなかったと思うよ。マクラーレンは強すぎた。でも、僕はマックスと同じスピードを持っていた」。

オスカー・ピアストリはアップグレードのフルパッケージをイモラまで待つ必要があるが、ノリスはマクラーレンのメジャーアップグレードのステアリングを握っていた。チームCEOのザック・ブラウンは2024年型クルマの「Bバージョン」と呼んでいる。

■フェラーリも地元でアップグレード

フェラーリはイモラでクルマを大きくアップグレードする。

「非常に重要なアップグレードでもあるんだ」とルクレールは語った。「残りのシーズンをどう戦うかが決まる。楽しみにしているし、大きな一歩を踏み出せることを期待している」

「今年はアップグレードの武装レースになるだろうし、僕らのクルマに早急に新しいパーツが装着され、マクラーレンと同じくらい良いものになることを望んでいるから嬉しいね」

■大幅なアップデートは否定

フレデリック・ヴァスールはフェラーリのイモラでのアップグレードを否定している。

「我々のクルマは、クルマに何か新しいものを取り付けたとしても、それは数秒の問題ではなく、コンマ数秒の問題の段階なんだ」

「すべての新しいものがコンマ3-4秒をもたらした時だった数年前とは違う。「トラックごとによって、コンパウンドごとによって、異なるギャップがあり、それはアップデートよりも大きな違いなんだ」

「イモラでのアップデートは確かに我々の助けになるだろうが、トラック上で行う仕事に依存するだろうね」

■マクラーレンはさらなるアップグレードが必要

実際、マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラはマイアミのアップグレードに浮かれることなく、レッドブルとフェルスタッペンは「クリーンな週末ではなかった」と主張している。

レッドブルのクリスチャン・ホーナーも同意見だ。

「マクラーレンは一歩を踏み出したが、それがどれほどのものかは次のレースでわかるだろう」

ステラはさらに、「長期的にレッドブルへの挑戦を望むなら、今回のような別の(アップグレード)パッケージがまた必要だ」と付け加えた。

■ノリスは何度も優勝する

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、フェルスタッペンがこれまで以上に圧倒的な強さを見せていると考えている人たちは間違っていると『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に語った。

「今季はエキサイティングなシーズンだ」

「あらゆる側面からプレッシャーがかかっている。フェラーリも強くなったが、マクラーレンも強くなった」

「マイアミのアスファルトは特殊で、レッドブルはシンガポールと同様、このコンディションでは苦戦を強いられるようだ。あと数レースは見守る必要があるだろうね」

「いずれにせよ、ランド・ノリスの“シーズン最後の勝利”はまだ見ていないと確信しているよ」と、ノリスがこの後も何度か優勝することを示唆した。

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