シャルル・ルクレール(フェラーリ)と不穏な空気が広がっていた担当レースエンジニアが、スクーデリア・フェラーリでの役割から離れることになった。
スクーデリア・フェラーリは2019年からルクレールのレースエンジニアを務めてきたシャビ・マルコスが「他の重要な会社のプログラム」に移ることを発表した。
『La Repubblica(レプッブリカ)』紙のF1特派員であるアレッサンドラ・レティコは、フェラーリに10年在籍しているマルコスから電話を受けたと次のように主張する。
「ここ数年、そして最後のマイアミでのレースでも、ルクレールはレースマネジメントに完全に満足できていなかった」
「昨年のオースティンで、彼(ルクレール)がステアリングを叩いた時のように、2人の間には緊張感があったようだ」
「今年の中国では、マルコスが上海のトラックのある部分でルクレールに元の軌道に戻るよう提案した時、2人の間に誤解が生じていた」
「ルクレールは、何を求められているのか理解できず、困惑した反応を示していたんだ」。
■2人の間のコミュニケーションが指摘
また、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙のサルヴォ・サルディーナ記者は、こう主張している。
「多くのファンが、ある種のコミュニケーションの難しさと、重要な場面での彼(マルコス)の明らかな反応性の欠如を批判している」
来週末のイモラでは、ルクレールとカルロス・サインツにとって重要なクルマのアップグレードが行われるが、ルクレールは新しいレースエンジニア、ブライアン・ボッツィと仕事をすることになる。
マイアミまでは、ボッツィはルクレールのパフォーマンス・エンジニアだった。
■新しいアップグレードと「泥除け」をテスト
この驚きのニュースは、フェラーリがフィオラノでイモラからのアップグレードのテストを行っただけでなく、ウエットコンディションでの水しぶきを軽減するための新しい「泥除け」をFIAと協力して試したのと同じ日に発表された。