NEXT...F1開催スケジュール

フェラーリ、F1スペインGPを復活の第一歩に

2012年04月18日(水)16:07 pm

フェラーリは、バルセロナで開催されるスペインGP(5月13日決勝)を、2012年の不振から抜け出す第一歩としたい考えだ。

フェラーリは、昨年からデザインを一新させた野心的なクルマを今シーズンに向け開発したが、ライバルチームに比べて競争力が劣り、苦しんでいる。雨のマレーシアGPでフェルナンド・アロンソが奇跡的に優勝を飾ったものの、予選では最高8位、フェリペ・マッサはこれまでの3戦で一度も予選最終セッションのQ3に進出できずにいる。

フェラーリでテストドライバーを務めるマルク・ジェネは、フェラーリの2012年型車F2012について、「誕生当初は良かった」が、冬の開幕前テストが進むにつれて、ほかのトップチームに後れを取ったと話した。

ジェネは、「ここから改良していくには時間がかかるだろう」とスペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙に述べ、次のように語った。

「次の大きな改良はバルセロナで登場するよ。毎レース、チームは改良を加えているけれど、一番の問題は空力にあると分かっているんだ」

「クルマにはいいところもある。ウエットコンディションに適応できるし、タイヤの温まりもいい。でも、空気抵抗の多いクルマなんだ。最高速度とトラクション(加速)を改善する必要がある」

しかしジェネは、ドライコンディションでのペースが最速のクルマより1周あたり0.8秒遅い現状では、大改良が施されても、F2012がスペインGP予選でポールポジションを争う可能性は低いとも語った。

「F1にかかわってきた13年間で見た中でも最高に劇的な進歩でもない限り、(ほかのチームとの差を完全になくすことは)不可能だろうと認めざるを得ないよ」

「シーズン全体を通した(進歩は)もっと現実的なものだ。僕たちが取り組んでいるパッケージはとてもいいものだいうことは分かっているし、もっと明るい材料は、その(スペインGP)前にムジェロでのテストがあることだ」

またジェネは、現在一番いいマシンはマクラーレンだと述べた。

「いろいろな要素を全部考え合わせてみれば、一番いい走りをしているクルマだ。予選での速さやウエットでは一番ではないかもしれないけれど、グリッド上で今一番のクルマだよ」というのがジェネのマクラーレンに対する評価だ。

一方ドライバーのアロンソは、バルセロナでF2012が「コンマ3か4秒」速くなっていてほしいと話した。

フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙によると、アロンソは「全チームが改良を持ち込むだろうね」と述べ、「だから、もし僕たちがコンマ5、6秒速くなれて、ほかのチームがコンマ2、3秒の進歩だったら、僕たちにとってはよりありがたいけどね」と話した。

また、アロンソのチームメートであるフェリペ・マッサは、「スペインではクルマがもっと良くなっているはずだと期待しているよ。もっと速くて、バランスもトラクションも良くなっているといいね」と話したとスペインの『Marca(マルカ)』紙が伝えている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック