ライバルチームは、メルセデスAMGを真の競争相手として警戒したほうがいい。同チームのドライバーであるニコ・ロズベルグが、中国GPで初優勝を飾ったあとでそう語った。
ロズベルグは中国GPで、自身とチームにとって初のポールポジションを獲得し、決勝でも初優勝を果たした。メルセデスAMGとしては初ポールと初優勝、そしてメルセデスのF1チームとしては半世紀ぶりの快挙だった。
しかしロズベルグは、メルセデスAMGの2012年型車W03がこれから圧勝し続けるとは思えないと気を引き締めている。
「今のところ、すごく面白いシーズンだ」とロズベルグは母国ドイツの『Bild(ビルト)』紙に語り、こう続けた。
「今までは、トップが誰なのかみんな分からなかったけれど、突然僕たちがトップになったんだ!」
「でも、次のレースでも誰よりも速いだろうと考えることはできない。まだレースでは(タイヤの)問題があるのは間違いない。それでもほかのチームも、今後は僕たちを警戒する必要があるね」
「予選では全レースで僕たちが速さを見せるだろう。それが僕たちの切り札だ。今ではそれに加えて、レースをきちんと進めさえすれば、また(優勝)できるってことが分かったんだ」