レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、来月に予定されている第4戦F1バーレーンGP(4月21日決勝)までには、今季用タイヤコンパウンドを変更することを約束したと語った。
レッドブルは、メルセデスAMGとともに、2013年仕様のタイヤは上位チームのクルマを不利にしていると主張し、ピレリに対して方針を変更するよう圧力をかけていた。
メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者であり、メルセデスAMGの取締役でもあるトト・ヴォルフも『SID通信』に対し、「コンパウンドの変更については明らかにその兆候がある」と語り、次のように続けている。
「バーレーンか、その次までにはほぼ間違いないだろう」
ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、もしシーズン途中でタイヤの変更を行うとすれば、それはすべてのチームが全員一致で要求を出した場合のみだと主張し、「今回はまったく当てはまらない」としている。
しかし、マルコは24日(日)にドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し、次のように述べた。
「われわれはドライバーたちに最高速が出る区間を走るとき、めいっぱい速く走ることのないように伝えているんだ。タイヤへの負担が大きくなりすぎるからね」
「もちろん、われわれは(ピレリと)真剣な話し合いを持った」
こう語ったマルコは、次のように付け加えている。
「ピレリは(状況を)理解してくれたと思っているし、遅くともバーレーンでは違うコンパウンドを持ち込むとの約束をとりつけたよ」