フェリペ・マッサ(フェラーリ)は、スランプ克服のために精神分析医の支援を求めて「セラピー」を探したことを明かした。
マッサは、2008年は最終戦までチャンピオンを争っていたが、2009年のハンガリーGP予選で他車から脱落したパーツがヘルメットに激突して重傷を負い、同年は残りのレースを欠場、翌2010年開幕戦から復帰した。しかし、その年10月の韓国GP以降、1度も表彰台に立っていない。前戦のイギリスGPでは、それ以来最高となる4位になったが、フェラーリの堪忍袋の緒も切れかかっていると見る関係者もいる。
「結果が出ないことで心理的な影響が出たんだ」とマッサはブラジルの『Revista ESPN(ヘビスタESPN)』誌に語った。
「精神分析医を見つけて、セラピーを受けた。最後の最後まで、あらゆることを試すよ。状況は変わると信じているからね」
マッサは、2009年の事故がそれ以降の走りに影響を与えているという説をこれまでに何度も否定してきている。しかし、本人もその可能性を疑い、検査を受けたことを明かした。
「僕だってばかじゃない。そのことを考えるのはもううんざりだ」
「確かに考えはしたけれど、それだけじゃなく、4万5,000回も検査を受けたんだ。医者は全員、(走りに影響するものは)何もないと言うよ」とマッサは説明した。
またマッサは、自国ブラジルのメディアについて、「99%が」自身を批判していると不満もこぼしている。