レッドブルとの契約を2013年まで延長したマーク・ウェバーは、チームメートのセバスチャン・ベッテルとの関係が一触即発だといううわさを否定している。
ウェバーとベッテルには、2010年トルコGPでトップを争って接触し、ベッテルがリタイア、ウェバーが3位になってしまったという苦い思い出がある。しかし、その後もレッドブルは両者をドライバーとして使い続け、2013年で5年連続同じドライバーの組み合わせとなる。
チームメート同士でタイトルを争う状況はチームにとって望ましいものではないと見る意見もあるが、この点についてのウェバーのコメントを『AP通信』が紹介している。
「僕たちが2人ともトップに立つことは簡単なことじゃないし、無理もないよ。僕たちはときどき自分のことしか考えないこともあるからね」
「でも最終的には自分たちにとってもチームにとっても、クルマを完走させ、最大限の結果を出すようにする必要があると分かっているんだ」
「僕と彼がこれだけ長く一緒にやると想像できた人なんていなかったと思う。みんな驚いているんじゃないかな」
「F1では同じチームメートとそんなに長く一緒になることはそれほどないけれど、僕たちは2人ともチームの主要な技術メンバーたちとともに懸命に働いて良いパートナーシップを築いてみせた」
「うまいやり方だったよ」とウェバーは述べ、この組み合わせを評価している。
35歳になるウェバーとの契約を1年延長したレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ウェバーとベッテルはいい関係を築いていると述べている。
「2人は何度も競い合ってきた。そして何百時間も一緒にマシン開発に取り組んできた。互いに対する敬意は本物だと私は思う」
「セバスチャンはマークを真のライバルだと考えているし、マークはこの2年、目標はセバスチャンだと分かっている」
「チームにとって健全な状況だ。今の彼らは十分な経験があると考えている」とホーナーは述べた。