ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、時速約200kmで走行中に鳥がヘルメットに激突するという事故にあったが、無傷だった。20日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されたF1フリー走行でのことだ。
ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、ロズベルグがコースを周回中、鳥がヘルメットに当たっていたと伝えた。ロズベルグが血にまみれた羽をバイザーにつけてピットに戻ってくる様子がビデオや写真にとらえられている。
「何だったんだ?! と思ったよ」とロズベルグは『Bild(ビルト)』紙に語った。
「ものすごい衝撃で、頭が後ろへ持っていかれた。鳥はヘルメットでバラバラに吹き飛んだけれど、それ以外は何ともなかった」
1960年には、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで、鳥がヘルメットのバイザーを突き破って顔面に直撃するという事故でイギリス人F1ドライバーのアラン・ステイシーが死亡している。2009年のハンガリーGP予選では、他車から脱落したパーツがフェリペ・マッサ(フェラーリ)のヘルメットに激突し、マッサは重傷を負っていた。このマッサの事故をきっかけに、F1のヘルメットは安全対策が強化された。
ロズベルグが使用するヘルメットは、Schuberth(シューベルト)製の最先端のもので、1万2,000ユーロ(約130万円)だという。