NEXT...F1開催スケジュール

メルセデスAMG「今日は歴史的な1日だ」

2012年04月16日(月)1:03 am

F1中国GP決勝でメルセデスAMGでは、2番手スタートのミハエル・シューマッハがタイヤ交換の際にタイヤの装着が不完全だったためリタイア。しかし、ポールポジションからスタートしたニコ・ロズベルグがF1での初優勝を達成した。チーム代表のロス・ブラウンと、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグがレースを振り返った。

ロス・ブラウン
「今日は実に特別で、歴史的な1日だ。ニコについては、自分のことのようにうれしい。今まで勝つチャンスは何回もあっただけにね。今日はポールポジションから完ぺきなレース運びだった。ここまで成長してくれたかと思うと感激だ。これでついに彼もF1ウィナーさ」

「その一方で、ミハエルは2番手でしっかり走っていたのにピットストップ後にリタイアを余儀なくされるなんて、申し訳ないことをした。でもミハエルは、勝つも負けるもチーム一丸と真っ先に言ってくれる男だ。ミハエルにも等しく表彰台のてっぺんに登るチャンスがあることを、今年の走りが証明している」

「サーキットの現場クルー、そしてブラックリー(チーム本拠地)やブリックスワース(エンジン部門の拠点)の諸君、おめでとう。みんながこのプロジェクトにかける意気込みは大変なものだ。これまでの献身、みんなの専門知識が今まさに報われようとしている」

「最後に、シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツで働く全員に感謝する。皆さんの惜しみないサポートによって、57年ぶりにシルバーアロー(メルセデスのレーシングカー、チームの愛称)のワークスマシンによるF1優勝を遂げることができたのは私たちの誇りだ」

「1955年にモンツァ(イタリアGP)でファン・マヌエル・ファンジオ(※)が優勝したとき、私はわずか1歳だったが、今日の勝利は私の記憶に長く残るだろう。この味はちょっと忘れられないね!」

ノルベルト・ハウグ
「まったくニコとチームは、何という勝利をもたらしてくれたんだ! ニコは、信じられないドライビングでスタートから56周を完ぺきにコントロールしたね。これはすべて、ブラックリー、ブリックスワース、シュトゥットガルト、フェルバッハ、ウンテルトゥルハイム、メーリンゲン(それぞれ、メルセデス関連の拠点や工場がある街)にいるみんなの絶え間ない努力とチームへの信頼、絶対に勝てるという自信のおかげだ」

「ニコのパフォーマンスは最高だったね。チームもピットストップ戦略を完ぺきにこなしたし、タイヤの使い方も申し分なかった。ミハエルは残念だったよ。ピットストップの後、右前輪にトラブルが出て止まってしまったんだ。表彰台を十分に狙える位置だったのにね。それと、マクラーレンのジェンソン(バトン)とルイス(ハミルトン)が表彰台に上ったのも、たまらないよ。メルセデス・パワーが表彰台を独占だ!」

※当時メルセデスに所属していた伝説的F1ドライバー。この1955年イタリアGPでの優勝が、メルセデスにとってF1で最後の勝利になっていた。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック