F1チームは、バルセロナで開催されるF1スペインGP(5月12日決勝)以降、金曜日のフリー走行1回目にこれまでよりも1セット多いタイヤの支給を受けることになりそうだ。
もともとのアイデアは、レース週末最初のセッション開始時にどのチームもすぐに走行を行おうとしない状況が発生している。これを活性化するために、もし新人ドライバー、あるいは控えドライバーに走行を担当させるときに限って、チームに硬いほうのタイヤをもう1セット供給することにしようと考えられたものだった。
だが、トップチームたちがこの案に同意しなかったという経緯がある。
先日、フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリが次のように語っていた。
「もう1セットのタイヤが金曜日に支給されるというものだ。だが、それはルーキーだけでなく、誰でも使えるものだ」
ロータスのチーム代表、エリック・ブーリエも、「私も、1セットの追加支給の意見にとても賛成だ。そしてそれは新人ドライバーだけでなく、誰でも使えるものとしなくてはならないよ」と述べた。
ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは21日(日)にバーレーンで、その代替案は問題なく合意に達するだろうと、『Reuters(ロイター通信)』に対して次のように語った。
「多分、チームはその(追加支給される)タイヤセットをフリー走行の開始30分以内に使用しなくてはならないという形の共通合意がまとまると思う。それはファンやテレビのためにもいいことだからね」