F1第4戦バーレーンGPでポールポジションを獲得したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だが、決勝で優勝できるとは限らないと語っていた。
ロズベルグは、1周の速さはあるが、タイヤの性能劣化はライバルチームより早いかもしれないと話していた。
また、今年のピレリタイヤは非常に性能劣化が激しいため、ライバルチームは予選での速さを犠牲にしても、決勝でタイヤを保たせる方向にセットアップしていた可能性もある。
「(決勝では)予選ほどは速くないと思う。ほかのみんなと比べるとね」とロズベルグは語った。
同様に、メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンも、予選の結果を喜んでいるものの、警戒は怠っていない。
「もっと重要なのは、57周にわたって一番速いクルマであることだ」というブラウンの言葉をドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。
グリッドのトップ10には、ほかに何人も優勝候補がいる。2012年にバーレーンで優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2番グリッド、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が3番グリッドだが、開幕戦オーストラリアGPで優勝したキミ・ライコネン(ロータス)は予選で9番手に終わったが、決勝は8番グリッドからスタートしている。
「すごく意外だ」とベッテルも話している。「(ロータスが)何を計画しているのかは知らないけれど、タイヤコンパウンドにかかわらず、今週末はずっと速かったのにね」
ライコネンは、予選9番手は計画していたものではないと語った。しかし、「メルボルンでは予選で7番手だったが、優勝した」とブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に話している。
メルセデスのトト・ヴォルフのコメントを『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』が伝えている。「トップドライバーの何人かは、(予選より)決勝のほうに取り組んでいると見ている。だが、それが正しいとは限らない」
「どうなるか見てみようじゃないか」
「ロータスもレッドブルも、1周の速いラップで実力を出し切ってはいなかったと思う。しかし、われわれだってそこまで甘くはない。要するに、大事なのは日曜(決勝)だということだ」とヴォルフは語っていた。
フィンランドのテレビ局『MTV3』によると、アロンソも同じ考えだ。「グリッド後方のドライバーも間違いなくからんでくる」
結局、メルセデスAMGはタイヤに苦戦し、ポールからスタートしたロズベルグは9位に終わった。優勝はベッテル、2位にライコネン、3位はロメ・グロジャン(ロータス)だった。