ロータスは、ピレリが2013年仕様タイヤに大幅な変更を加えることに反対であると認めた。開幕前からその激しい性能低下に懸念の声があがっていた今シーズンのピレリタイヤ。先月行われたF1第1戦オーストラリアGPとF1第2戦マレーシアGPにおいて、その不安が的中してしまった。レッドブルやメルセデスAMGといった一部のトップチームは、一刻も早くタイヤを改善するようピレリに対して求めている。
ロータスの技術責任者ジェームス・アリソンは、「特定のチームは昨シーズンのタイヤに戻したがっているようだが、チームというものは、常に自分たちにとって最も有利になるよう物事を推し進めるものだ」と指摘する。
実際、今季開幕戦オーストラリアGPでE21(ロータスの2013年型車)が素晴らしいパフォーマンスを見せ、キミ・ライコネンが優勝を飾ったロータスが求めるのは、まぎれもなく「現状維持」だ。
「今年のタイヤがレースをおもしろくしていると感じている。ちなみに、われわれのクルマは、(いまのように)柔らかいタイヤの方が良い結果をもたらす傾向にあるようだ」とアリソンは語った。
ピレリは、来週末に行われるF1第4戦バーレーンGP(4月21日決勝)後に状況の「見直し」を行うと約束しているが、圧倒的多数のチームに対策を求められない限り、重要な変更を行うつもりはないと警告している。