これまでF1の下位カテゴリーのひとつを形成していたF2選手権シリーズが今シーズンをもって姿を消してしまうようだ。
これまでF2シリーズは、元F1ドライバーであり、コメンテイターとしても知られていたジョナサン・パーマー率いるモータースポーツ・ビジョンによって運営されてきたが、今回パーマーはF2シリーズが「ドライバーに対する魅力を失ってきていた」とし、次のように続けた。
「F2と同等レベルのほかの選手権では近年のパフォーマンスの改善に伴いその魅力を増してきていた。その結果、(2013年にはF2の)参加台数が、恐らくは極端に減ってしまうことが考えられる」
本来、モータースポーツ・ビジョンとF1やF2の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)との間で締結されている現在の契約では、2013年がその最後の年となるはずだった。
FIAはこれに関し、次のような声明を出している。
「FIAとしてはカートからF1へと進もうとする若いドライバーのために明確な道筋を設けたいとの確固たる方針を有している。それゆえ、今後もシングルシーターによるレースシリーズへの関与を継続してゆくことになる」
現在のF2は、低コストで参戦可能なシリーズとしてモータースポーツ・ビジョンによって2009年に25年ぶりに復活されていたシリーズで、ウィリアムズにシャシーの設計が委託されていた。