9日(日)のイタリアGPを制するのはマクラーレン、レッドブル、あるいはフェラーリ? 一体、勝つのはどのチームであろうか。
当事者のひとりでランキング首位に立っているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はこう語る。
「どうだろう、答えはそれほど簡単に出ないよ」
ドライバー選手権を24点リードしているアロンソだが、背後からレッドブルのマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルがぴったりと追っている。
さらに、過去2戦で優勝しているのはマクラーレンのルイス・ハミルトン(ハンガリーGP)とジェンソン・バトン(ベルギーGP)だ。
アロンソは続ける。「スパから数日たったばかりだ。いきなりコンマ8秒のタイム差をばん回するような魔法のつえはあるワケがないよ」
ベルギーGPでアロンソが恐れたのは、レッドブルよりもマクラーレンの存在だった。
「アロンソがそういったのなら、それはそれで構わないよ」とドイツのスポーツ局『Sport1(シュポルト1)』でほほ笑みながら語るのは、ベッテルだ。
「トップの3チームはとても接近している。(実力について)ああだこうだいうのは難しい」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、レッドブルにも勝つチャンスはあると語る。『Kleine Seating(クライネ・ツァイトゥング)』に対し、こう語っているのだ。
「われわれは勝利者であり、レースに勝つのは可能だ。ここモンツァでもそれは変わらないよ」
ベッテルは『DPA』通信にこうコメントしていた。「正直、僕が優勝候補の筆頭かどうかはなんとも言えない。でも、前戦ベルギーGPでもタイトルの行方は見えなかったし、その状況は最終戦ブラジルGP(11月25日決勝)まで変わらないかもしれないよ」
しかし、イタリアGPの予選でアロンソは10番手に沈み、ウェバーは11番手。1列目をマクラーレン勢が独占する結果となった。