NEXT...F1開催スケジュール

ピレリ「明日以降は天候が改善に向かう」

2012年09月01日(土)16:58 pm

雨の中で開幕という、スパ・フランコルシャンらしい天候になった初日のF1ベルギーGP。しかし、2日目以降は天候が回復するとタイヤサプライヤーのピレリは予想している。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

2012年8月31日、スパ
ベルギーのアルデンヌ地方の中央に位置するスパ・フランコルシャン・サーキットは、変わりやすい気候で有名です。しかし、金曜日の2回のフリー走行中のコンディションは、一貫して低い気温と激しい雨になりました。

その結果、危険なコンディションのため、数名のドライバーがCinturatoブルー・フルウェットタイヤでコースインして開始されたセッションにおいて、各チームの走行は極端に制限されたものとなりました。今回のグランプリ用に選択されているP Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤの使用機会はなく、レギュレーションにより、各チームにはCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤが1セット追加供給されましたが、非常にウェットなコンディションであったため、これも使用されませんでした。

金曜日の最速タイムは、ザウバーの小林可夢偉が午前中のフリー走行1回目で記録しました。小林は、フルウェットタイヤで、2番手タイムを記録したウィリアムズのパストール・マルドナードより約0.5秒速い2分11秒389をセッション終盤に記録しました。また、小林は、セッションで最初にアタックを行ったドライバーで、セッション残り20分時点で、自身の最速タイムを更新しました。

午後は雨が激しさを増したため、1時間30分のセッション内で、妥当なラップタイムを計測したドライバーはいませんでした。セッション残り40分時点で、メルセデスの両ドライバーが最初にコースインし、元世界王者のルイス・ハミルトン(マクラーレン)、現世界王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を含む数名のドライバーがそれに続きました。

残り20分時点、さらに多くのドライバーがコースインしましたが、フリー走行2回目でタイムを計測したのはわずか10名のドライバーでした。マルシャのシャルル・ピックは、2分49秒354を記録し、チーム参戦50戦目で、チームにとって初のフリー走行での最速タイムとなりました。各チームは、ストレートでの空力テストや、決勝で重要になるピットストップの練習に時間を費やしていました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「特にイギリスやドイツなど、今シーズン多くの雨に見舞われましたが、今日のスパは、一日を通して、これまでで最も激しい一貫した雨となりました。このようなコンディションでは、チームもわれわれも得られるものが極めて限られてしまいますし、また、多くのチームが重要なアップグレードを持ち込んでいますので、コースオフのリスクを避けたいという彼ら気持ちは理解できます。それに、明日以降は、天候が改善へ向かうという予報もありますので」

「しかし、スパの天候状態は常に予測不能なので、5週間ぶりのレースとなるドライバーたちにとって、ウェットでの走行経験は役に立つでしょう。モンスーンのようなコンディションにも関わらず、誰もクラッシュすることなく、また何も大きな問題が発生しなかったことは、ドライバーたちのスキルとわれわれのタイヤ性能の高さを物語っています。われわれは、耐アクアプレーニング性能を改善するため、昨年からウェットタイヤを進化させてきており、前進することができましたが、それでも走行不可能なコンディションが発生することはあります」

「コースに出て情報を収集したい誰もがフラストレーションを感じていますが、今日は現実的には誰も多くの情報を収集できませんでした。このため、土曜日、予選に向かう前、1時間の最終フリー走行中の全チームのワークロードは明らかに大きくなります。予選は、ドライコンディションが予測されています」

今日の数値:
使用タイヤセット数
ハード 0
ミディアム 0
インターミディエイト 0
ウェット 27

コンパウンド毎の最多ロングラン
ハード 0
ミディアム 0
インターミディエイト 0
ウェット 8
デ・ラ・ロサ、カーティケヤン、ペトロフ、ピック、リカルド、ベルニュ

今日の豆知識:
ピレリのCinturatoブルー・フルウェットタイヤは、通常の乗用車用タイヤの6倍の排水性能を確保しています。フルウェットタイヤは、フルスピード走行時、1秒あたり60リッターを排水します。これに対し、通常走行時の平均的な乗用車用タイヤの排水量は、1秒あたり10リッターです。
フリー走行でラップタイムが計測されなかった直近のグランプリは、2005年のベルギーです。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック