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マクラーレン、ダブルDRS導入はいつから?

2012年09月01日(土)17:45 pm

メルセデスAMGが2012年に生み出した新技術ダブルDRSの導入準備をマクラーレンが進めている。

シーズンごとに革新的な技術が生まれるF1で、2012年に生まれた技術のひとつがダブルDRSだ。メルセデスAMGが開発したこの技術は、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)と連動する吸入口から取り入れた空気をフロントウイングへ流してスピードアップを図る技術。車体に設けられた穴から取り入れた空気をウイングに流すこの手法は、2010年に流行し2011年から禁止となったFダクトに類似しているが、DRSと連動しているために使用禁止を免れている。

マクラーレンのダブルDRS導入については8月上旬にも報道があった。この技術の開発で先んじているチームはメルセデスAMGとロータスだが、そのときマクラーレンのスポーティングディレクターを務めるサム・マイケルは「ロータスのような形にはならないだろう。しかし、類似したシステムの研究を進めている」と語っていた。

シーズン序盤にメルセデスAMGが取り入れたダブルDRSに類似したシステムを、ロータスは夏休み前の数レースで試用していた。このロータス版ダブルDRSの本格導入について、ロータスのジェームス・アリソン(技術部門責任者)は今週、ベルギーGPからロータスの2012年型車E20に取り付けると明かした。

さらに、ブラジルのF1記者リビオ・オリッキオもマクラーレンのダブルDRS導入に触れている。ロータスほど大きく報道されていないが、F1カレンダーのなかでも指折りの高速サーキットであるベルギーのスパ・フランコルシャンではマクラーレンもダブルDRSを投入するというのだ。

『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』の名物記者であるオリッキオは、マクラーレン式のダブルDRSがメルセデスAMG式とロータス式、どちらにどの程度近いものになるか不明だと語る。

一時的な低迷はあったものの、夏休み直前の第11戦ハンガリーGPではポール・トゥー・ウィンを飾り、今シーズン2勝目を挙げたルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、波乱が続いた2012年シーズン前半戦、さらにこの先の展開について、24日(金)に次のように語っている。

「次のグランプリでの勝者を予想するのはやっぱり難しいと思う。だけど、この先数週間の展開でタイトル争いのゆくえを占える気がするんだ」

「ドライバーランキングではアロンソ(フェルナンド・アロンソ/フェラーリ)に追いつけ追い越せでがんばっているけれど、大きなアドバンテージを得ているチームもない。だから、何でもやりようはあるよ」

しかしその後、マクラーレン側はスパでのダブルDRS導入を否定したと報じられいる。来週末には、超高速サーキットのモンツァでイタリアGPが行われるが、モンツァはもともと空気抵抗を極限まで減らしたマシンで戦われるため、ダブルDRSのメリットが小さくなるとの意見もある。

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