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フェルナンド・アロンソ「実力以上の貯金ができている」

2012年04月24日(火)12:31 pm

マシンの競争力不足に苦しむフェラーリだが、開幕4戦をいい形で締めくくった。

フェラーリのフェルナンド・アロンソは、第4戦バーレーンGPを終えてドライバーズ・ランキングで5番手につけた。とは言え、トップとの差はたった10ポイント。レースごとに優勝者が変わり、勢力図がいまだに定まらないなか、競争力の劣るマシンで争っていることを考えれば、上々の出来といえる。

アロンソはバーレーンGPの数日前に、フェラーリの2012年型車F2012の実力は、全12チーム中おそらく「6番手か7番手」だと認めていた。

しかし、バーレーンGPでアロンソは、それまでドライバーズ・ランキングでトップだったマクラーレンのルイス・ハミルトンより前でフィニッシュした。これには本人も驚いたようだ。アロンソは7位で、ハミルトンは8位でチェッカーを受けた。

「レース前はそんなことを言ったら、論外だった」とアロンソはスペインのテレビ局『Antena 3』に語った。

「今回もまた、ダメージをうまく抑えることができた」

「(レース前、ドライバーズ・ランキングの)1位から8ポイント差だった。今は10ポイント差だ。ヨーロッパ外の最初の4戦で、10ポイントしか失っていないんだ。実力以上の貯金ができていると思うよ」

しかしアロンソは、「モントメロ(バルセロナ)に向けて、もっと良くしなければならない。他力本願じゃなく、自分たちの力を頼りにできるようにならなければね」とも付け加えた。

フェラーリは、次回のスペインGP(5月13日決勝)に先だって5月1日(木)からイタリアのムジェロで行われる合同テストで、大幅な改良を加えたマシンをテストすると言われている。かなり大きな改良のため、メディアの中には「新型フェラーリ」だと期待する声も聞こえる。

F2012がどのくらい進歩すると思うかと聞かれると、アロンソの答えは控えめだった。

「前に0.1秒くらいじゃないかと言ったけれど、0.2秒か、0.15秒くらいかも…。でも、状況は前とは変わるかもしれないね」

一方、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がペナルティを受けなかったことについて、アロンソはスチュワード(審査員)に対して批判的だった。ロズベルグはレース中、順位を守るために、後ろから抜こうとしたアロンソをコース外に押し出していた。

「彼は同じことをハミルトンにもやったんだ。2対0で彼(ロズベルグ)の勝ちさ」とアロンソは語る。

「でも、もしあそこに壁があったら、今ごろ(天国で)別の誰かと話していることになっていたかもしれないけどね…」

アロンソは、ツイッターでさらに皮肉を言っている。「これからのレースは面白くなると思うよ。好きなように順位を守っていいんだし、コースの外から追い抜いてもいいっていうんだから! お楽しみに!」とつぶやいた。

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