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ピレリ、F1タイヤ変更を中止

2013年06月12日(水)8:31 am

ピレリは、イギリスGP(6月30日決勝)から予定していたタイヤの変更を中止した。

今年何度かトレッドがはがれるデラミネーションが起きたため、ピレリはタイヤ内部のスチールベルトをケブラー製のものに変更し、それをF1第7戦カナダGPの金曜フリー走行で各チームに供給してテストした。

デラミネーションは、安全性の問題というより、見た目上ピレリの企業イメージを損なうという意味で問題であり、従って、全チームの同意がなければ、シーズン途中にタイヤの構造を変更することはできない。

特にレッドブルとメルセデスAMGは、今年のタイヤを批判し、修正するよう強く求めている。

しかし、現在のタイヤで不満のないフェラーリやロータス、フォース・インディアといったチームは、タイヤの変更に否定的だった。

「ピレリは、シルバーストンで新しいタイヤを使用しないと発表した」とドイツの『DPA通信』が伝えている。

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、その理由をカナダGP金曜に雨が降り十分テストができなかったためとしている。

しかし、変更に反対するチームがいたせいであることも明らかだ。

「私の考えはこうだ」というフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリの話を『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙が伝えている。「シーズン途中でタイヤを変更することは間違っている」

フォース・インディアのポール・ディ・レスタは、カナダGPでスタートから57周目までタイヤ交換せず走りきった。チームCOOのオットマー・サフナウアーも、タイヤ変更に反対している。「デラミネーションの問題は出なかった」

「まったく問題ないと示したのに、なぜピレリがタイヤを変更する必要がある?」というサフナウアーのコメントを『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。

また、スペインの『El Pais(パイス)』は、あるF1チーム関係者の話として、レッドブルやメルセデスAMGは現状に慣れるしかないだろうと伝えている。

「サスペンションの配置を変えたり空力を改良したりすればいい」とその関係者は話している。

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