最近ロータスの成績が低迷気味なのは、元技術責任者のジェームズ・アリソンがチームを離脱したためではないかという説をチーム会長ジェラルド・ロペスが否定した。
ロータスのキミ・ライコネンは、開幕戦で優勝し、その後も3回2位を獲得してドライバーズランキングで2位につけていた。しかし、F1第6戦モナコGPで10位、第7戦カナダGPで9位と低迷し、ランキングでも3位に後退している。また、ロータスもチーム別のコンストラクターズランキングでメルセデスAMGに抜かれて4位に下がった。
「チャンピオン争いが楽になってはいない」とロペスはフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に認めている。
「明らかに、3レース続けてシルバーストン(イギリスGP/6月30日決勝)でも惨めな週末にするわけにはいかない」
「モナコはモナコだ。週末のスタートが悪く、出だしでつまずいた。しかし、これで(カナダGPを終えてドライバーとコンストラクター)どちらの選手権でも後退してしまった」
「受け入れがたい状況だ。シルバーストンについては、モナコ以前とまったく同じ強さを発揮することを期待している」
今年になってからチームを離脱したアリソンは、その能力が高く評価されていた。この点との関連を聞かれると、ロペスは否定した。
「まったく影響はない」とロペスは主張している。「彼はいい人間だ。だが、神ではない」
2014年にレッドブルに移籍するとうわさのあるライコネンについては、現状に不満を募らせているのではないかという憶測もあるが、ロペスはこれも否定している。
「キミについては何の問題もない」とロペスは話している。