2024年F1第6戦マイアミGPの決勝レース後、カルロス・サインツ(フェラーリ)は、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)と衝突したとみなされ、5秒のタイムペナルティと、ライセンスに1ポイントのペナルティを科せられた。
●更新後の結果:【2024F1第6戦マイアミGP】レースの結果、タイム差、周回数/スケジュール・全セッションの結果
■冷静さを失ったサインツ
サインツとピアストリはセーフティカー後の混戦の中、激しいバトルが繰り広げられた。イン側で守るピアストリに対してアウト側からDRSを使って抜きにかかったサインツ。しかしピアストリがサインツをコース外に押し出すような形で無理に守った結果、2台のタイヤは軽く接触し、サインツはコース外走行をすることになった。
これに対して、サインツはヒートアップ。無線で「見ただろ?見ただろ?ハッキリしている」「彼にペナルティが出る前にポジションを譲れと伝えてくれ」「通達してくれ」とまくし立てた。
レース後半、ターン17でサインツはピアストリをオーバーテイクしようとしていたが、リアをわずかに失い、ピアストリのマシンと接触した。その結果、ピアストリはフロントウイングにダメージを受け、ピットストップを余儀なくされ、4位争いから最後尾へと順位を大きく落とした。
サインツは冷静さを失ってしまい、やや強引に飛び込んだようにも見えた。
■レース後の裁定
レース後に両ドライバーと両チーム代表者が出席してレース審査委員会の聴聞会が行われた。
ピアストリはサインツに「十分なスペース」を与えていたと判断したが、サインツがリアを失わなければ、衝突は「おそらく起こらなかった」ことも考慮され、通常の10秒のペナルティと2点のペナルティではなく、5秒のペナルティと1点のペナルティに変更された。
その結果、サインツのレース結果は4位から5位へ落ちることになり、セルジオ・ペレス(レッドブル)が4位になった。
また、ランキングでもサインツは2ポイントを失った。その結果、優勝したランド・ノリス(マクラーレン)と同点になったものの、過去6レースでの上位入賞数により、ノリスがランキング4位、サインツがランキング5位になった。