F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、財政的苦境に立たされているニュルブルクリンクに対し、2013年シーズンには通常の開催権料の支払いを免除すると申し出たと報じられている。
ニュルブルクリンクがあるラインラント・プファルツ州のクルト・ベック州知事は18日(水)、欧州委員会による緊急援助が拒否される見通しとなったことを受け、2013年にF1グランプリを開催する予定となっているニュルブルクリンクは「法に基づいた倒産手続き」を開始することになるとの声明を発表していた。
ここ数年、ドイツGPはホッケンハイムリンクとニュルブルクリンクとの間で1年おきに交互開催されていたが、このニュースにより今後ドイツでのF1レース開催継続が懸念されることとなった。
しかし、ドイツの『DPA通信』と『DAPD通信』、さらに『Abendblatt(アーベンブラット)』紙は、今回の報道にもかかわらず、「今後もニュルブルクリンクでF1レースが開催される可能性がある」と報じている。
それらの記事が明らかにしたところによれば、ドイツGPの主催者は、エクレストンが「すべてのコストは負担するが、売上金もすべて請求する」という条件により、2013年の開催権料の支払いを免除することに合意したという。