「テストゲート」とも呼ばれることとなったメルセデスAMGの秘密F1タイヤテスト事件の副産物として、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)は、タイヤテストに関する手順の整理に乗り出した。
5月にバルセロナで行われたテストに関し、メルセデスAMGには7月に行われる若手ドライバーテストの実施禁止処分、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリにも戒告処分が下されたが、これと同時にFIAは「テストに関する管理を強化する」ことも決定していた。
実際問題として、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が27日(木)に報じたように、ピレリは2013年型車を使ってテストを行っていたにもかかわらず、F1チームとタイヤテストを行うことは禁じられていない。
だが、今後多くの厳密な基準が適用されることが、チームに対して明らかにされた、とミハエル・シュミット記者は次のように書いた。
「ひとつの基準は、(テストを行う)チームとピレリは、そのテストがピレリによって運営及び実行され、その資金はピレリが負担することを証明しなくてはならないというものだ」
「また、ピレリは詳細なテスト計画を、テストが実施される2週間前までにFIAに送らなくてはならない」
さらに、シュミットは次のように付け加えている。
「ほかのチームはそのテスト実施に反対することはできない。だが、彼らは立会人を送り込むことができるし、テストとタイヤのデータはピレリの所有とされ、テストを行ったチームにそれを伝えることはできない」