22日(日)に、バルセロナでのシーズン前テスト中にウォールに激突したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、今もまだバルセロナ総合病院で検査入院が続いている。
アロンソは昨シーズンまで5年間在席したイタリアの名門F1チームであるフェラーリを離脱し、2015年には7年ぶりにエンジンメーカーとしてF1復帰するホンダと手を組んだマクラーレンへと移籍。
このチーム移籍に関しては、20年以上も前に黄金時代を築いたマクラーレンとホンダがすぐにF1で勝てるようになるとは思えないと、アロンソの判断に対して疑問を呈する声があるのも事実だ。
事実、2月1日(日)にヘレスで始まった今年最初のF1公式シーズン前テストではホンダエンジンにトラブルが続発し、まともに走行することさえできなかった。先週行われたバルセロナでのテストにおいても、多少の改善は見られたものの、やはりまだトラブルの連鎖から抜け出すことはできなかった。
そして22日(日)のテストをクラッシュで終えてしまうことになったアロンソだが、その前にはマクラーレン・ホンダへ移籍したことを非常に満足していると語っていた。
アロンソは、バルセロナで『AS』に次のように語った。
「すごく、すごく満足しているんだ。このプロジェクトもそうだし、すべてのことに対してね。マクラーレン・ホンダのような成功した歴史を持つチームで何かをやることにかかわることができるんだ」
「先週、僕はセナが乗っていたMP4-4を運転したんだ。そのクルマのポスターを僕は自分の寝室に飾っていた。そして、同じ色に塗ったカートも持っていたよ」
「先週、僕は日本に行って、彼らのプロジェクトや、彼らが持つ人材などを再び見てきたんだ。僕は何の心配もしていないよ」
アロンソは、最初は苦労することなど分かっていたことだと、次のように続けた。
「歯がゆいトラブルをたくさん抱えてしまうことは分かっているんだ。さまざまなことにうまく対応しなくてはならないし、改善もしていかなくてはならない。でも、タイトルを取りたいと願うのなら、僕はここにいるべきだということが分かっている」
そう語ったアロンソは、次のように付け加えている。
「たとえそれに1年、あるいは3年か5年かかろうとね」