NEXT...F1開催スケジュール

メルセデスAMGの新コックピット安全策

2015年02月25日(水)6:59 am

昨年のF1世界王者メルセデスAMGは、常に危険と隣り合わせとなっているドライバー周りの安全性向上を目的とする新機軸を打ち出した。

他車から飛んできたタイヤがヘルメットを直撃、死亡したヘンリー・サーティース(F2)、同様に前車の金属パーツをヘルメットに受けて重傷を負ったフェリペ・マッサ(当時フェラーリ)。これらの事故が、いずれも2009年に発生。以来、コックピットをキャノピー(ひさし)で覆う、ロールケージで囲むなど、舞台裏では安全対策が延々と協議されている。

この問題がさらに深刻化したのは昨年のこと。10月の日本GP、ジュール・ビアンキ(マルシャ)はマシン撤去用の重機と衝突、頭部を強打して今も治療中だ。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、最近開かれたF1技術ワーキンググループの会合でメルセデスAMGは、コックピットの開口部に施す新たな安全策を提唱したという。

それは、楕円の柵でハンドル及びダッシュボード前方からドライバーの頭部をぐるっと取り囲むというものだ。

仏像の光輪を思わせる形状だが、「便器のシートといった、いささか品を欠く例えもされている」と同誌のミハエル・シュミット記者は伝えた。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌電子版は、メルセデスAMGが考えついたドライバー防護柵のスケッチを掲載している。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック