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フラビオ・ブリアトーレ「アロンソとベッテルのチーム移籍は正解だった」

2015年02月24日(火)20:44 pm

昨年、フェルナンド・アロンソがフェラーリを離脱し、その後任としてレッドブルで4年連続F1チャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルがフェラーリに移籍した。このドライバー交代劇は、F1の歴史の中でも特筆されるほどのインパクトがあったと言えるだろう。

だが、これまでのアロンソのキャリアを通じてそのマネジメントの一部を担ってきたフラビオ・ブリアトーレは、アロンソが5年もフェラーリで走りながら、その間ついに3度目のF1タイトル獲得に手が届かなかったことを考えれば、今回の移籍は当然の結果だったと考えている。

また、2013年までフェラーリでアロンソのチームメートであったフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)も、不満を募らせたアロンソは「2年か3年前にも」フェラーリを離脱しようとしたことがあったと明かした。

「昨年のクルマはそれほどよくなくて結果もついてこなかった。だけど、彼は懸命に戦い続けていたし、チームを変えようとしていたんだと思う」

F1公式サイトのインタビューでそう語ったマッサは、次のように続けた。

「だけど、チーム内はすでにすっかり変わってしまっていたし、彼らはアロンソすら変えようと決断したんだ」

イタリアのラジオ局『RAI』に対し、自分もマッサと同じ意見だと語ったブリアトーレは、ベッテルとキミ・ライコネンというフェラーリの2015年のドライバーラインアップもいい組み合わせだと次のように続けた。

「このドライバー交代は妥当なものだったと考えているよ」

「ベッテルは、フェラーリにこれまでとは違う何かをもたらすし、チームの士気を高めることにも貢献するだろう。管理体制に関しては全く新しくなっているからね」

「セバスチャンはいいドライバーだ。だが、ドライバーが本当に何かをもたらすということも難しいものなんだ」

「彼ら(ドライバー)は、“これは機能する”とか“これはダメだ”などと言うことはできる。だが、ドライバーが関与できる範囲は、まだエンジンや空力が今ほど複雑ではなかった数年前のほうが大きかったよ」

それでも、今回の移籍によってベッテルの顔には再びほほ笑みが戻ってきている。そして、ここまでのシーズン前合同テストにおいても、フェラーリチーム全体の雰囲気は明らかに以前よりもよくなっていた。

長年フェラーリに君臨してきたルカ・ディ・モンテゼモーロに代わって新たなフェラーリ会長に就任したセルジオ・マルキオンネは、やはり新たにフェラーリのチーム代表となったマウリツィオ・アリバベーネが、ベッテルを説得してレッドブルから引き抜くのには少し時間がかかったと発言したことに関し、次のように述べている。

「いや、私は彼に、うちに来て欲しいと頼んだだけだよ」

「セバスチャンは、本当のフェラーリ支持者なんだ。だから、説得するのにそれほど時間はかからなかったよ」とマルキオンネは付け加えた。

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