昨年までフェラーリでフェリペ・マッサ(現ウィリアムズ)担当エンジニアだったロブ・スメドレイが、本当に使える風洞で作業ができるようになって本当にうれしいと語っている。
フェラーリの風洞施設が問題を抱えているのはよく知られた話だ。だが、ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』からこの件についてのコメント求められたスメドレイは、最初は「フェラーリについては話したくないんだ」と答えていた。
フェラーリで長くマッサと一緒に仕事をしてきたスメドレイは、友人でもあるマッサとともに、今年からイギリスのグローブに本拠を構えるウィリアムズへと移籍していた。ウィリアムズでのスメドレイの肩書はヴィークル・パフォーマンス責任者となっており、クルマのパフォーマンスに関するエンジニアリング全体を統括する立場にある。
40歳となるスメドレイは、フェラーリとウィリアムズにおいて技術的な面で一番大きく違うのは、ウィリアムズの風洞実験によって製造された開発パーツは常に期待通りの機能を示すことだと語り、次のように続けた。
「ウィリアムズにおける風洞と実際のコースでの相関関係は素晴らしいよ」
「これまでの(フェラーリでの)経験に比べると、そのことが一番印象的だね。僕たちはすべてのものをサーキットに持ち込んでクルマに備え付けるんだけど、そうするとクルマはレースをするたびに本当に改善されていくんだ」とスメドレイは付け加えている。