F1スペインGP(第5戦)で4連勝を飾り、ついにチームメートのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)を抜いてドライバーランキングのトップに躍り出たルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。だが、ハミルトンは今シーズンこのまま楽にタイトルが取れるような展開となることは望んでいないと主張している。
今季はここまで開幕戦ではロズベルグ、そして第2戦から第5戦まではハミルトンが優勝。ポールポジションもここまですべてメルセデスAMG勢が獲得と、その圧倒的な強さはまさに別次元だ。
今季のメルセデスAMGのクルマは、かつてミハエル・シューマッハを擁して5年連続F1タイトルを獲得したフェラーリ黄金時代のときよりもライバルたちに対して大きな差をつけていると言われている。
だが、13日(火)にバルセロナで行われたF1公式テストに参加したハミルトンは、レッドブルのようなライバルたちがもっと差を縮めてくることを望んでいると語った。
「それを期待しているんだ。僕は競争がしたいからね」
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったハミルトンは、さらに次のように続けた。
「シーズン序盤においては、ニコ(ロズベルグ/チームメート)と僕がほかのドライバーたちを寄せ付けなかった。でも、モナコ(25日決勝)でもそうなるとは思っていないんだ」
「いずれにしても、それが僕のやる気に影響を及ぼすことはないけれどね。でも、もし僕だけが毎回大きくリードを広げるようなことになれば、多分(そうなるだろう)ね。でも、ニコはいつも近くにいるけどさ」
ハミルトンは、来週末に開催されるモナコGPに向けて照準を合わせたい理由がほかにもあるとし、次のように続けた。
「面白くなりそうだよ。ウォールとの距離はすごく近いし、今年のクルマはかなりあそこではオーバーステアになるだろうからね」