マクラーレンを離れることは「リスク」ではない。こう語ったのはメルセデスAMGへの移籍が決まったルイス・ハミルトン(マクラーレン)だ。
スペイン紙『As』でのインタビューにおいて、メルセデスAMGへの移籍について質問されたハミルトン。それに対し「何らリスクはない」と答え、次のように続けた。
「2008年にタイトルを獲得して以来、僕はマクラーレンで世界一に輝くことはできていない。それにここ最近は、そんなに多くのレースで勝ってはいないんだ」
「すべてのチームに好不調の波が訪れることは言うまでもないよ。しかし大きなルール変更がなされる2014年は非常に重要なシーズンとなるだろう」
結局のところ、ハミルトンの移籍は行われるべくして行われただけなのかもしれない。あるイギリス紙によると、マクラーレンとジェンソン・バトン(マクラーレン)との関係が深まる一方で、バトンとハミルトンとの関係は徐々に冷えつつあるようだ。
現在のチームメートであるバトンと2007年にマクラーレンでタッグを組んだフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、どちらを尊敬しているかと質問されたハミルトンは以下のように答えた。
「えっと、この質問に答えるのは賢明ではないね」
「ジェンソンもフェルナンドも素晴らしいチームメートだよ。競争力も申し分ない」
「僕がF1の世界に入って初めてコンビを組んだのが、2年連続で世界チャンピオンに輝いたフェルナンドだった。これは僕にとって大きな収穫となったよ」
バトンよりもアロンソから学んだものの方が多かったかとの質問に対しハミルトンは、「もちろんだよ。彼(アロンソ)が初めてのチームメートだったからね。彼のテレメトリー(走行中の各種データ)を観察したり、走り方を参考にしたりした。本当に多くのことを学ばせてもらったよ」と応じている。