ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、自身のマネジャーとフェラーリとの間に接触があったことを認めた。
6年間マクラーレンに在籍し2008年にはF1チャンピオンにも輝いたハミルトンであるが、来シーズンからはメルセデスAMGで走ることが決まっている。
そんなハミルトンに対して、スペインのスポーツ紙『AS』のインタビュアーが、ある時点においてフェラーリ移籍という選択肢が存在していたのは本当かという質問を投げかけたところ、ハミルトンは次のように応じた。
「フェラーリで走ることはすべてのドライバーの夢だよ。素晴らしい歴史と情熱的なファンを持ち、競争力のあるマシンを作り上げることのできる一流のチームチームだからね」
「でもメルセデスAMGへの移籍は本当にうれしいし、マクラーレンで過ごした素晴らしい毎日には非常に満足している」
「僕のマネジャーとフェラーリが何か話をしたようだね。それは本当だ。ただその内容に関してはよく分からないよ」
なお今シーズンのタイトル争いに関しては、2007年にマクラーレンでコンビを組んだフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)を打ち負かして3度目のF1チャンピオンになることを望んでいるとハミルトンは表明した。
「やはりフェルナンドがベストドライバーだと思う。彼ほどフェアに慎重にそして完ぺきにドライブできるドライバーなんてそうそういない」
「最速のマシンでないにもかかわらず、安定してポイントを獲得し続けている。ここ数年、ベッテルが常に力強いマシンを手にしているのと対照的にね」
その一方でハミルトンはこうも述べている。
「彼(ベッテル)の(レッドブルの)マシンを考慮に入れると、たとえフェルナンドの腕をもってしても、倒すのに苦労するだろうね」
インタビューの最後に、ハミルトンに対して長年厳しい態度をとってきたスペイン人F1ファンの大部分が、ハミルトンに「尊敬の念」を抱きつつあることをインタビュアーが伝えた。
これを受けたハミルトンは、「本当かい?」「本気で言ってる?」「僕にとってこれほどうれしいことはないよ」と若干興奮しつつ、うれしそうな態度を見せた。