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F1に新星が現れないのはテスト禁止のせいとフェラーリ代表

2012年09月03日(月)21:46 pm

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、ここ数年、F1に有望な若手が出てこないのは、チーム独自のテストが認められていないせいだと批判した。

F1は、ばく大な運営コストの削減に向けて動いており、チーム単位で費用のかさむサーキットでテストを行うことは過去のものとなりつつある。

現在、シーズン前のテストはマシン開発とレースに出るドライバーのためと目的が絞られている。またシーズン中のテストも、今年はムジェロで行われたが、2013年には実施しないことが決まっている。

残るのは「若手ドライバー」によるテストのみだが、それも今年は混乱している。当初はアブダビGP(11月4日決勝)後にヤス・マリーナ・サーキットでの実施が計画されていたが、一部のチームは7月のイギリスGP後にシルバーストン・サーキットですでに行っており、さらにフェラーリら数チームが9月中旬にフランスのマニ-クール・サーキットで実施することが最近決定、12チームがばらばらに行う状況になっている。

フェラーリは資金も十分あり、フィオラノ・サーキットという独自のテストコースも保有。以前はそこでさまざまなテストを行っていたが、現在はそれも不可能だ。ドメニカリはその副作用として、隠れた若い才能を見つけることが以前より難しくなっていると話す。ロシアの『f1news.ru』が伝えた。

「(今の)ドライバーのことを悪く言いたいわけじゃない」とドメニカリは前置きし、「だが私の考えでは、ここ数年はあまり新しいスターが現れていない」と続ける。

「テストのレベルを上げない限り、問題はどんどん深刻になるだろう。テストは単に技術革新のためにあるのではない。学習と自分を知ってもらう機会を若いドライバーに与えるためでもあるんだ」

「テストがないことは、F1を危機にさらしている」

「現在の状況では、新しいスターを見つけることができない。なぜなら、若いドライバーをすぐレースで走らせなければならないからだ。必要な経験もない状態でね。それは誰の得にもならない」

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