フェラーリのフェルナンド・アロンソが、今季開幕以来苦戦の続いているチームメートのフェリペ・マッサについて、不調から立ち直るようにサポートしてゆくと語った。
モナコGPが開催される前には、2012年型フェラーリ車であるF2012にかなりてこずっていたマッサについて、すぐにでもチームから解雇されるのではないかとの推測が広がっていた。
しかし、マッサも現在自宅をかまえるモナコ公国で開催されたモナコGP(5月27日決勝)では調子を取り戻してきたように見えた。そして今では彼を辞めさせるべきだという声も小さくなっている。
フェラーリのトップドライバーであるアロンソも、マドリードで行われたイベント会場で『EFE通信』のインタビューに答え、チームメートのマッサが調子を取り戻してゆくよう応援する、と次のように語っている。
「フェリペ(マッサ)がシーズンの4分の1が終わった段階でそれほど多くのポイントも稼げず、表彰台にも上れず、優勝争いいも加わってこられなかったということは考えづらいことだよ」
「もう何度も何度も言ってきたけれど、彼にはそれができるだけの才能があるんだからね」
「彼にとっては、今シーズンはいろんな理由によって不運なスタートを切ることになってしまった。運に見放されたこともあったし、タイヤに慣れるのに他のドライバーよりちょっと時間がかかってしまったこととかね」
「これまでの結果はフェリペにとってふさわしいものではなかったよ」
「その状況を変えるためには、チームも彼を支援するし、僕もできる限りのサポートをするよ。あるいは、結果を変えるためと言ったほうがいいかな。なぜならこれまでのフリー走行や予選では、僕にかなり接近したタイムをだせていたのに、(いざ結果を残すべきときに)何かが起きてしまっていたんだ」
「スピードそのものや才能というより、フェリペにとって必要なのは変化だし、それはすなわち結果を出すことなんだ」
「モナコでは状況が変わってきたみたいだし、これから上向きになってくれることを期待しているよ」