名門と呼ばれるイギリス系チームのウィリアムズの中で、オーストリア人の影響が大きくなっている。
先日、会長を務めていたアダム・パーが離脱したことで、チームの15%の株式を保有するクリスチャン・トト・ヴォルフがフランク・ウィリアムズ(チーム代表)の後継者であるとうわさされている。
事実、グランプリに頻繁に姿を見せるヴォルフの影響力が増していることは明白だ。
ヴォルフがマネジメントを担当するバルテリ・ボッタス(リザーブドライバー)は、間もなくチームのレースシートを手に入れると見られており、妻スージー・ヴォルフは今やチームのテストドライバーだ。
さらに、ヴォルフと同郷の元F1ドライバーであるアレキサンダー・ブルツはウィリアムズのドライバーらに助言を与える立場にある。すでに多くのオーストリア人が重要な役割を担っているウィリアムズに、今回また新たなオーストリア人が加入するとのうわさがある。
2010年シーズン後半にHRTからレースに出走したクリスチャン・クリエンが、グローブにあるウィリアムズのシミュレーターに頻繁に乗っているのだ。
『ORF』局の報道によれば、レース週末にクリエンがシミュレータでセットアップを確認し、レースチームに情報を伝えているという。
「これは、業界でスタンダードになりつつあるね」と、ブルツもクリエンに関する報道を認めている。