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セバスチャン・ベッテルには何の問題もないと強調するレッドブル首脳

2012年03月31日(土)13:23 pm

レッドブルのアドバイザーであり、ドライバー育成責任者でもあるヘルムート・ マルコは、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が先週開催されたマレーシアGPでとった一連の行動についての説明を行うためにレッドブルの本部に呼び出されたという報道を否定した。

ベッテルは接触を起こしたナレイン・カーティケヤン(HRT)に中指を立てるジェスチャーをしたうえ、辛辣な批判を展開したことで物議をかもしだした。それに加え、チーム首脳陣から、クルマを止めてリタイアせよという支持がレース終盤に出ていたにも関わらず、ベッテルはそれを無視して自身の判断のもとで最後まで走り切っていた。ベッテルに対しリタイアを促した理由はブレーキにトラブルが発生したためとチームは説明していたが、次戦中国GP(4月15日決勝)でペナルティーを受けることなくベッテルのクルマのギアボックスを新品のものに交換することが目的だったと推測されている。

現行のルールでは1基のギアボックスを、5レース連続で使用することが義務付けられている。それ以前にギアボックスの交換を行った場合は、ペナルティーとして決勝のスタート順位が5つ降格させられる。しかし、何らかのマシントラブルに見舞われレース途中でリタイアした場合、次のレースに向けて新品のギアボックスに交換してもペナルティーの対象外となる。

これに関してマルコは『Bild(ビルト)』に対して「全くもって、ナンセンスだ。セバスチャンは、われわれの指示に背くようなことは何ひとつも行っていない」と語った。

またマルコは、今週末ベッテルがミルトンキーンズの本拠地を訪問することはずっと以前から予定されていたことであると指摘した。さらに、ベッテルはドライバー・シュミレーターやその他の諸々の作業を行う予定になっていると付け加えた。

さらに、ベッテルがカーティケヤンに対して中指を立てる仕草は、FIA(国際自動車連盟)が定めるF1ドライバーの行動規範に違反するものであったとして、FIAから罰則が下されるのではないかという意見に対しても、マルコは反論した。

「その問題は、マレーシアでのスチュワード(レース審議員)とのミーティングの中ですでに解決している。この件は済んだことだ」とすでに一件落着していると述べている。

しかし『Kolner Express(ケルン・エクスプレス)』紙に対し、行動規範ではF1に参加するために必要なスーパーライセンスを保持している者が他のドライバーを侮辱することを禁じていると、FIAの報道担当者が認めていることについてもマルコは語っている。

「この発言を取り上げることを思いついたのはマレーシアのスチュワードではないかと、私は思う」とその報道に対してコメントしている。そして、ベッテルの報道担当者は「取り調べはない」と明かした。

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