NEXT...F1開催スケジュール

F1第2戦マレーシアGP、レースレポート

2012年03月25日(日)20:19 pm

2012年F1第2戦マレーシアGPが3月25日(日)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km)で3日目を迎え、現地時間16時(日本時間17時)から行われた決勝で、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が優勝した。

レーススタート時の天候は雨。気温25℃、路面温度は28℃。小雨が降る中で迎えたスタート、6番グリッドのロメ・グロジャン(ロータス)が一気に3番手まで浮上する一方、1列目スタートのマクラーレン勢は順位を維持したまま1コーナーへ入っていった。ほとんどのクルマが、路面の水量が少ないとき向けのインターミディエイトタイヤを装着している。

しかし、グロージャンとミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が接触したようで、ともに順位を大きく落とした。その一方、17番手スタートの小林可夢偉(ザウバー)が1周目に9番手まで浮上。そして、一気に雨が強くなり3周目にセルジオ・ペレス(ザウバー)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)が路面の水量が多いとき向けのウエットタイヤへ。

4周目終了時にはジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)などもウエットタイヤに交換。この段階でトップのハミルトンはラップタイムが2分11秒台にまで落ちている。

5周目終了時、まだインターミディエイトを装着していた上位勢は全車がピットへ入り、ウエットタイヤへ交換。これにより、早めにウエットへ交換していたペレスが3番手に浮上した。しかし、路面の水量が多く、ペレスはバランスを崩しコースオフする場面もあった。そして、7周目にセーフティカーが導入された。その後、雨が激しくなったため9周目にレースは赤旗中断となった。小林可夢偉(ザウバー)は、16番手につけている。

現地時間17時15分、約50分の中断を挟んで、セーフティカー先導のもと、レースが再開。その後、セーフティカーは13周目終了時にピットへ戻った。セーフティカーがピットへ戻るのと同時にバトン、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、キミ・ライコネン(ロータス)などがピットへ入り、インターミディエイトタイヤへ交換。この時点で雨はほとんど降っていない。

次の周にはハミルトン、フェラーリ勢もピットへ。アロンソは、ここでハミルトンを抜くことに成功した。一方、ペレスはピットへ入らず首位に浮上。ハミルトンは、ピットアウトしようとした際、前にピットがあるフェリペ・マッサ(フェラーリ)がピットインしてきたため、マッサの通過を待ってからピットアウトしなければならず、その結果、アロンソがハミルトンを抜くこととなった。

その後、ペレスは16周目にピットへ。これでアロンソがトップになった。2番手ペレス、3番手ハミルトン。可夢偉は12番手につけている。しかし18周目、シューマッハが可夢偉を抜いて12番手に浮上。これで可夢偉は13番手となった。

トップのアロンソは、ファステストラップを更新しながら2番手ペレスとの差を広げていく。23周目終了時で、アロンソとペレスの差は5.6秒。また、ハミルトンはペレスとほぼ同じペースで走っているため、ペレスとの差を詰められず、この時点では7.3秒の差がついている。

その後、ペレスがペースアップ。アロンソとファステストラップを更新し合いながら、一進一退の攻防を繰り広げている。しかし、アロンソが少しずつペレスとの差を広げ、30周終了時には両者の差が7.7秒になった。30周目には、可夢偉がシューマッハを抜いて11番手に浮上している。

しかし、ペレスはファステストラップを連発しながら、一気にアロンソとのタイム差を縮めていく。また、一時はペースを落としていた可夢偉もペースが戻り、前を走るニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)にプレッシャーをかけている。

37周目終了時、ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)がピットへ入ってソフト側のドライタイヤに交換。そのリチャルドは、ピットアウト後の第2セクターで全体のベストタイムを更新。39周目終了時にはウェバーがドライタイヤへ、この時点でアロンソとペレスの差は1.3秒にまで縮まっている。そして40周目終了時にアロンソ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ライコネンもドライタイヤへ交換した。ベッテル以外はソフト側のタイヤを装着している。

これにより、ペレスがトップに。しかし、次の周にペレスがピットへ入り、ハード側のドライタイヤへ交換。このピットストップでアロンソとの差が7.1秒に広がってしまった。可夢偉もすでにドライタイヤへ交換しているが、ピットストップのタイミングで順位を落とし、13番手にしている。

ピットアウト直後はアロンソとのタイム差が広がったペレスだが、その後はアロンソを上回るペースで周回。アロンソよりも大幅に速いペースで走り、47周目終了時には1.8秒にまで迫った。また、可夢偉はピットへ戻ってリタイアしてしまった。

50周目、ペレスがアロンソの背後にぴったりつけたものの、14コーナーでコースオフしたため、両者の差は再び5.3秒に広がった。その後、ペレスはアロンソとの差を詰めていったが、逃げ切ったアロンソが優勝。アロンソの背後2.2秒まで迫ったペレスは2位になり、F1初の表彰台を獲得した。3位から10位までの結果は次のとおり。

3位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、4位マーク・ウェバー(レッドブル)、5位キミ・ライコネン(ロータス)、6位ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)、7位ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、8位ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、9位ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、10位ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)までがポイントを獲得した。

【結果】F1第2戦マレーシアGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第2戦マレーシアGP決勝の結果

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック