25日(日)に決勝を控えた今年のマレーシアGPだが、いつものように暑く、湿度も高く、雷も発生しやすいだろうという天気予報が出ている。
現時点のランキング首位であるマクラーレンのジェンソン・バトンは、3日間のレース週末すべてが雨になるかもしれないとの予報に目をやりながら、クアラルンプールへ向かう。
そして、熱帯のマレーシアでは、1日の中で午後遅くに雨の可能性が最も高まる。
レッドブルのマーク・ウェバーは笑いながら次のようにコメントした。
「バーニー(エクレストン/F1最高権力者)は遅いスタートが好きだからね。そして、またもや、レースは遅い時間に始まるんだ」
事実、予選と決勝はマレーシア現地時間の午後4時(日本時間午後5時)スタートが予定されている。これは、F1ファンの大多数がいるヨーロッパで早朝に起きて観戦することを可能とするためだ。
「マレーシアでは午後遅い時間にいつも雨が降り出すんだ。そのときになったら分かるよ。用心しなくてはならないね」とウェバーは続けた。
雨の予報に対してさらに神経質になっているのがHRTだ。
前チーム代表のコリン・コレスと決別したHRTはチームの立て直しに手間取り、シーズン前テストで2012年型車を走らせることができなかった。そして2人のドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサとナレイン・カーティケヤンはともにオーストラリアGPで予選を通過できていない。
デ・ラ・ロサは次のように語っている。
「オーストラリアで僕たちはたった7回の計測ラップを行うことができただけだ。だからもっとコース上での時間が必要なんだ。クルマをよく知り、セットアップを改善するためにね」