2022年12月13日、ザウバー・グループは、アンドレアス・ザイドルを新しい最高経営責任者(CEO)に任命したことを発表した。
ザイドルは「2023年1月から新しい職務に就き、ザウバーが市場で最も輝かしいスポーツおよび産業事業体のひとつとしての地位を確立し続けるよう、グループ全体の成長を継続させることが任務」となる。
ザイドルはこれまでマクラーレン・レーシングでチーム代表職を務めてきたが、先ほどマクラーレンから退任が発表されたばかりで、またザウバーはフレデリック・バスールがチーム代表兼モータースポーツCEOを退任したと発表したばかりだった。
■ザイドル新CEOの最初の仕事は新チーム代表の選任
ザイドルは、前任のフレデリック・バスールからCEO職を引き継ぎ、チームとともに新チーム代表(チーム・プリンシパル)の選任に取り組んでおり、この人事は追って発表するという。
このことから、ザイドルはマクラーレンで務めてきたチーム代表職を担うことはないと思われる。
■アンドレアス・ザイドルとは?
ドイツ出身のアンドレアス・ザイドルは、BMWのF1プロジェクトでモータースポーツのキャリアをスタートし、ザウバーのトラックオペレーション責任者としても数年間活躍した。
その後、ポルシェのチーム代表を務めたザイドルは、2015年から2017年にかけてWECとル・マン24時間レースでの3度の総合優勝を果たし、2019年からはマクラーレンF1チームのチーム代表を務めていた。
■アンドレアス・ザイドル新CEO「ザウバーはよく知っている組織だ」
ザウバーグループのCEOに就任するザイドルは、次のように抱負を述べた。
「1月からザウバー・グループに参加できるのは素晴らしいことだ。このチームはF1において豊かな歴史を持っており、私は4年間ヒンウィルで働き、生活していたことからよく知る組織でもある」
「チームに参加し、ザウバー・グループの仲間たちとともに、私たちが設定した野心的な目標に取り組むのが待ち遠しいです。選んでくれたフィン・ラウシング氏とザウバー・グループのみんなに感謝していますし、その信頼に応えられるような仕事をしていきたいと思っています」。
■フィン・ラウジング会長「長期にわたり共に成功を収めることを楽しみにして」
ザウバー・ホールディングAGの取締役兼会長のフィン・ラウジングは次のように述べた。
「アンドレアス・ザイドルをザウバーグループのCEOとしてヒンウィルに迎えることができ、大変うれしく思います。アンドレアスの経験は誰にも引けを取らず、持続的な成功を収めるために何が必要かを明確に理解してザウバー・グループに貢献してくれるでしょう」
「彼は、上昇気流にある会社を引き継ぎ、私たちの組織を成長させ続けるというコミットメントを共有しています。長期にわたり共に成功を収めることを楽しみにしています」。