【正式】マクラーレンF1、アンドレアス・ザイドル代表の退任とアンドレア・ステラ新チーム代表の即時就任を発表
2022年12月13日、マクラーレンF1は、アンドレアス・ザイドル代表の退任とアンドレア・ステラ新チーム代表を発表した。
マクラーレン・レーシングは、ここまで代表職を務めてきたアンドレアス・ザイドルはチームを去り、アンドレア・ステラがレース担当エグゼクティブ・ディレクターからF1チーム代表へ即時に就任したことを発表した。
■新代表のアンドレア・ステラとは？
アンドレアは豊富なF1経験を持ち、コース上とコース外の両方で成功を収めてきた。
2015年からマクラーレンF1チームの主要メンバーとして、レースオペレーション責任者、パフォーマンスディレクター、そして2019年からはマクラーレン・レーシングのエグゼクティブディレクターとして活躍してきた。
アンドレアは、フェラーリで15年間キャリアを積み、ミハエル・シューマッハとキミ・ライコネンのパフォーマンス・エンジニア（2002～2008年）、キミ・ライコネンとフェルナンド・アロンソのレースエンジニア（2009～2015年）など経験してきた。アンドレアは航空宇宙工学の学位を持ち、その後、機械工学の博士号を取得した。
■ザック・ブラウンCEO「我々のチームが持つ奥行きの強さを示す好例だ」
マクラーレン・レーシングのCEOであるザック・ブラウンは次のように述べた。
「アンドレア・ステラがチーム代表の役割に就き、我々のF1技術・運営プログラムをリードしてくれることを嬉しく思います」
「アンドレアは非常に才能があり、経験豊富で、F1でのリーダーシップと成功の実績があり、我々のチームでも尊敬されているメンバーです」
「彼のこの役割への移行は、我々のチームが持つ奥行きの強さを示す好例であり、グリッドの向上とレースでの勝利にフォーカスしながら、彼とより緊密に仕事ができることにワクワクしています」。
また、チームを去るザイドルには次のような感謝を述べた。
「アンドレアス（ザイドル）との仕事は本当に楽しかった。彼はチームで素晴らしいリーダーシップを発揮し、我々のF1のパフォーマンス回復プランとグリッド上位への復帰に向けた継続的な取り組みにおいて重要な役割を担ってくれました。そのプロセスを通じて透明性を確保し、それに応じて計画を立てる時間を与えてくれたことに感謝しています」。
■新代表アンドレア・ステラ「ノリスとピアストリ、才能あるチームと成功への旅を楽しみたい」
新代表に就任したアンドレア・ステラは、次のように抱負を述べた。
「マクラーレンF1チームの一員として、次のステージであるチーム代表の役割を担えることを光栄に思っています。私を信頼してくれたザックと株主の皆さん、そして私のF1キャリアを通じて私を支えてくれたすべての同僚と関係者の皆さんに感謝しています」
「グリッドの上位に入るために、私たちの前にある仕事の量を現実的に考えていますが、才能、経験、レーシングスピリット、そして献身にあふれたチームと一緒にこの旅をしていることに、私は興奮し、勇気づけられています」
「ランド（ノリス）とオスカー（ピアストリ）、それぞれのチームと密接に協力し、共に大きな成功を収め、この旅を楽しみたいと思います」。
■チームを去るアンドレアス・ザイドル「ハイライトはモンツァだ」
チームを去るザイドルは、2019年からのチームとの旅を次のように振り返った。
「私は2019年にマクラーレンに入社し、ザック（ブラウン）やチームと一緒に働くことを本当に楽しんでいました。いくつかの良い結果を残すことができ、モンツァ（イタリアGPの開催地）は個人的にもキャリア的にもハイライトとなり、いつまでも懐かしい思い出となるでしょう」
「チームは素晴らしい軌道に乗っており、皆さんのサポート、信頼、コミットメントに感謝したいと思います。ザックと株主のみなさんには、次のチャレンジに進むという私の個人的な決断を理解していただき、感謝しています。アンドレアとチームの今後の活躍を祈念しています」。
