2017年のルール変更に向けたタイヤテストの方法が大筋で合意されたようだ。
F1はスピードアップを図るため、来年から幅の広いタイヤを導入する予定だが、タイヤのテストをどのチームのマシンでどのように行うかが決まっていなかった。
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F1中国GP(17日決勝)で、FIA(国際自動車連盟)の競技委員長であるチャーリー・ホワイティングとチーム代表らが集まってタイヤテストの方法が話し合われたと『Motorsport.com』が伝えている。
まず、2014年までのマシンを使用して、サイズは現在のままでコンパウンドだけを2017年仕様にしたタイヤをテスト。次に、サスペンションを変更した2015年のマシンを使用して、2017年の幅広タイヤをテストするという。
現在、メルセデスAMG、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、ウィリアムズの5チームがマシンの提供を申し出ている。
ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、最初のテストがおそらく「7月末、ホッケンハイム(ドイツGP/7月31日決勝)のあたり」に行われる予定だと話している。
■テストに参加するチームは有利に
ヘンベリーは、2017年に向けて現在とは性質の異なるタイヤを開発していると『Motorsport.com』に話す。
「われわれが取り組んでいるのは、作動温度領域の広いタイヤだ」
「つまり、現在ならオーバーヒートが起きるような状況でも、それは起きなくなる」
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、タイヤテストを行うチームにはアドバンテージが生まれるだろうと話している。
「きっとどのチームも走行距離を稼ぎたいだろうね。当然ながら、何かしら学ぶことはある」
■FIAとの契約、風洞テスト用タイヤも進展
ピレリは2017年以降のF1へのタイヤ供給について、FIAとの契約をまだ結んでいない。しかし、タイヤテストの大筋が決まったことで、契約についても進展するとヘンベリーは話している。
「来週初めには、FIAとの契約も含めて、最終的な決定が下るだろう」
また、これによって、ピレリは2017年仕様の風洞テスト用のタイヤをチームへ供給することも決めたと伝えられている。
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