セルジオ・ペレスとレッドブルの契約延長の可能性が高まっている。ペレスの現在の契約は2024年末までで、34歳のメキシコ人ドライバーにとっては非常に厄介な時期だ。ちょうど調子の良いカルロス・サインツ(フェラーリ)もまた動き始めている。
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しかし、ペレスは2024年に入ってから、レッドブル・レーシングのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンのペースに突然急接近している。
これに対してチームのクリスチャン・ホーナー代表は「おそらく、彼が契約解除になるからだろうね!」上海で笑った。
「いや、彼は冬の間に懸命に努力したと思う。おそらく週末へのアプローチを少し変えたのだろう」。
実際、ペレスは自分のクルマのセットアップが2024年のフェルスタッペンのものにかなり近づいていることを率直に認めている。
「カルロスが言うように、僕たちは発明をやめたんだ」と彼は微笑んだ。
レッドブルとペレスの2025年契約締結に向けた最大の懸案事項は、ペレスが単年契約以上の契約を求めていることだ。
「パフォーマンスと調和」という点では、チームは現在の支配的な状況を覆すことはなさそうだ。
「チェコの2位は、今年が彼にとってこれまでで最強のシーズンであることを証明している」とヘルムート・マルコ博士は上海での予選後、『Servus TV』に語った。
「もちろん、それは将来にとって非常に重要なことだ」。
しかし、マルコはサインツも考慮していることを隠していない。
「もちろんだ。チームには常に良い人材を入れたいものだ。しかし、チェコのパフォーマンスと調和を考えると、ちょうどいいんだよ」。
「二人は仲良くやっているし、セットアップも比較的似ている。もちろん、データが比較可能なので、すべての技術的な作業がやりやすくなる」とレッドブルの80歳のオーストリア人アドバイザーであるマルコは付け加えた。
「今のところ、多くのこと、あるいはほとんどすべてがチェコに有利に働いている」。
しかし、チーム代表のホーナーによれば、レッドブルはサインを急ぐつもりはないという。
レッドブルはどれほど決断に近づいているのかという質問に対し、彼は「それほどでもないよ」と中国で答えた。
「2人のドライバーにとても満足している状況だが、最終的な決断を下すのは今年後半になってからだ」。
F1中国GPの決勝レースでペレスは2番グリッドからスタートして3位表彰台を獲得し、及第点の仕事をした。一方で、サインツは7番グリッドから5位でフィニッシュしてまずまずの結果を残したものの、ペレス以上に目立った良い仕事をしたようには見えず、ペレスがまた一歩、契約延長に近づいた。