ロータスが2015年の計画を固める中、ロマン・グロージャンの将来が流動的だ。
パストール・マルドナードが個人スポンサーのPDVSA(ペトロレオス:ベネズエラ国営石油会社)を伴ってウィリアムズからロータスに移ってきたのは今年の話だが、契約期間が複数年であることはすでに知られていた。
「あまり多くは明かせられない」と、チームオーナーのジェラルド・ロペスは19日(土)遅くに語っていた。「まだシーズン半ばだが、2人いるドライバーのうちパストール(マルドナード)が2015年も乗ることは認めてもいい」
今季まだノーポイントのマルドナードが残るなら、8ポイントを稼いでいるチームメートのグロージャンはどうするのか。
マルドナードについてロペスは続ける。「今シーズンは困難なことだらけだが、彼(マルドナード)はチームの潜在能力を見抜いている。そしてわれわれも彼が持つ真の実力を認識している。両者は力を合わせて、すばらしい結果を残すのだ」
これと対照的に、グロージャンの将来ははっきりしない。
最近も、グロージャンが2015年のシート確保に苦労しているらしいとの情報をお伝えしたばかりだ。
彼のマネージャーは、現在マクラーレンでスポーティングディレクターのエリック・ブーリエだ。ルノーならびに仏石油会社トタルと結びつきの強いグロージャンが来季以降もロータスのパッケージに組まれるとは、考えにくい。
グロージャンは、今月に入って次のようなことをいっていた。「ここ(ロータス)に来てしばらく経つから、チームのことはよく知っている。でも僕はレースで優勝したい。だから、もろもろ白紙だ」
グロージャンに比べて余裕なのはウィリアムズのバルテリ・ボッタスだ。ただいま絶好調で、2015年チーム残留は間違いないところだ。
「まるで未来の世界チャンピオンですよね」とイギリス『Guardian(ガーディアン)』紙に語るのは、チーム副代表のクレア・ウィリアムズ。
ボッタス自身は次のように話している。「やること成すことが当たっているよね。いずれ世界チャンピオンになるのが互いの目標だ。それをウィリアムズで叶えられたら最高じゃないか」