F1シンガポールGP決勝でザウバーでは、セルジオ・ペレスが11位、小林可夢偉が13位だった。しかしレース後、10位でゴールしたマーク・ウェバー(レッドブル)がコース外を走行して可夢偉を抜いたとして20秒加算のペナルティーを受けたため、ペレスが繰り上がりで10位になった。チーム代表のペーター・ザウバーと、トラックエンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラがレースを振り返った。
ペーター・ザウバー
「画面に映し出されていた姿からもわかるように、ドライバーは2人とも本当に一生懸命戦ってくれた。でも、今日はこれ以上の結果は無理だった。2回のセーフティーカー出動がなければ、ポイント圏内に届いていたかもしれないね」
ジャンパオロ・ダラーラ
「今週末の一番の問題は、私たちのペースだった。期待していたほど速くなかった。さらに追い打ちをかけるように、セーフティーカーに泣かされた。セーフティーカーの出動によって、3回ピットインする作戦のクルマは得をしたかもしれない。でも可夢偉はセーフティーカーが入る2周前にピットストップを終えたばかりだったし、セルジオは2回ストップの予定だったから、最悪のタイミングとしか言いようが無かった。(ソフト側の)スーパーソフトに交換する予定だったから、早すぎた」
「しかたがないので、少しでも順位を上げるためにコース上にセルジオを残したところ、作戦は成功したが、リスタートに苦しんでいた。そうしたらまた2回目のセーフティーカーときた。もう私たちに選択の余地はなく、彼をピットインさせたが、順位を落としてしまった。総じて難しい週末だった。正しい結論を導き出さなければいけない」