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ピレリ「素晴らしいレースでファンに報いることができた」

2012年07月09日(月)20:27 pm

大雨のため、フリー走行で走るクルマが少なかったほか、予選が長時間中断されるなど、観戦していたファンにとっては厳しいものになったイギリスGP。タイヤを供給するピレリは、決勝で素晴らしいレースになったことでファンに報いることができたと振り返った。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

2012年7月8日、シルバーストン
レッドブルのマーク・ウェバーが、イギリスグランプリで今シーズン2勝目を挙げました。レースの終盤、タイヤ戦略を中心としたフェラーリのフェルナンド・アロンソとの激しいバトルが展開されました。ウェバーは、史上まれに見る接戦となっているドライバーズ選手権の首位をキープしたアロンソにきん差で迫っています。また、ウェバーは、アロンソに次いで2人目の今シーズン2勝目を挙げたドライバーとなりました。

ポールポジションのアロンソはP Zeroシルバー・ハードタイヤでスタートし、2番グリッドのウェバーはP Zeroイエロー・ソフトタイヤでスタートしました。ウェバーは、最初のスティントをソフトで、続く2つのスティントをハードで走行し、P Zeroシルバーの耐久性を生かして、残り4周時点でアロンソを抜きました。アロンソは、最初の2スティントをハードで、最後のスティントをソフトタイヤで走行しました。

決勝前のドライ走行が、土曜日の最終フリー走行中の短い時間のみと非常に限られたものであったため、各チームが持つシルバーストンでのハードとソフトの動作に関する情報は極めて限定的でした。決勝は、金曜日と土曜日の雨による路面温度15℃前後の状態とは対照的に、路面温度31℃でスタートしました。しかし、前日までの悪天候によって、52周で争われる決勝スタート前、大半のドライバーがスリックタイヤのアロケーションを未使用の状態で持っていたことになります。ウェバーのみが、最終スティントで中古のハードタイヤを使用しました。

多様なタイヤ選択の証しとして、グリッド上のトップ10ドライバーは、アロンソとマクラーレンのルイス・ハミルトンを除いてP Zeroイエロー・ソフトタイヤでスタートしました。ウェバーは14周で1セット目のハードタイヤへ、アロンソは15周で2セット目のハードタイヤへ交換しました。アロンソは、残り15周でソフトタイヤへ交換する最後のピットストップ後も首位をキープするアドバンテージを得ました。しかし、ウェバーは、グランプリの最終ステージでのスリリングなバトルでアロンソに追いつくことができました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「これまでのウェットな週末の後、イギリスグランプリのスタートで太陽が輝き、ドライコンディションのレースができたことは素晴らしかった。しかし、戦略の基盤となる情報が不足していたため、各チームにとっては課題が与えられたことになりました。金曜日と土曜日には、トラック上にラバーが乗っていなかったため、レース中に路面は非常に改善されました」

「誰もが最善を目指す独自の考えを持ち、大半のドライバーがスリックタイヤ未使用の状態だったため、スタート時には多様なタイヤ選択が見られました。マーク・ウェバーとレッドブルが選択した戦略は、見事に成功しました。関係者一同、われわれは、極めて過酷な状況に耐えてきたファンの皆さまの今週末の献身とコミットメントに深い感銘を受けました。最後に、素晴らしいレースで報いることができたと思います」

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