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インディ第10戦決勝、ハンターレイが優勝、琢磨は9位

2012年07月09日(月)20:10 pm

インディカー・シリーズ第10戦トロントの決勝が行われ、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が優勝した。佐藤琢磨は、ブレーキトラブルに見舞われたものの、9位でチェッカーを受けた。以下、ホンダのプレスリリース。

インディカー・シリーズ第10戦、11戦はカナダでの2連戦。今年は2週連続のレース開催ではなく、1週間のインターバルが間に挟まれますが、カナダでの第1戦は今年もオンタリオ州トロントです。

佐藤琢磨
金曜日のトロントは非常に蒸し暑く、土曜日は雨も降りましたが、決勝日は非常に快適なコンディションとなりました。熱心なインディカー・ファンが多いカナダらしく、今年のHondaインディ・トロントにも大勢のファンが詰めかけ、レースは盛大に開催されました。

バックストレッチの舗装が改められ、バンピーさがいく分取り除かれたコースとなった今年のトロントですが、アスファルトとコンクリートの路面が混在するコースはマシンセッティングもドライビングも難しく、戦いは非常にテクニカルです。その上、今年のレースはフルコースコーションが少なく、燃費も大きなファクターとなるバトルとなっていました。

レースは大詰めを迎えた82周目、コースの2ヶ所でアクシデントが発生し、レースはイエローフラッグのままゴールを迎えました。優勝はライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)。惜しくも彼を攻略できず、2位フィニッシュしたのはHondaドライバーのチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)でした。インディカー参戦2年目のキンボールは、トロントでの決勝日朝のウオームアップで5番手につけて好調をアピール。マシンの仕上がりは極めてよく、レースでは13番手からのスタートながら次々と前を行くマシンをパスして順位を上げていきました。セッティングのよいマシンで走るキンボールは燃費もいい数字を実現し、レース終盤には目の前を走っていた2台をまとめてターン3でパスするなど、ファンを沸かせる見事な走りを85周にわたって続けました。

ゴール前3周でのリスタート、キンボールはトップを行くハンターレイにアタック。初優勝はなりませんでしたが、今シーズン5回目のトップ5フィニッシュは、自身のキャリアベストとなる2位で、初めての表彰台登壇を果たしました。

3位でゴールしたのは、インディカー4シーズン目のマイク・コンウェイ(A.J. Foyt Racing)でした。11番グリッドからカーナンバー14のダラーラ・Hondaでスタートしたコンウェイは、朝のウオームアップセッションでキンボール以上に速い3番手のラップ・タイムをマークしていました。レースでの彼はなかなかポジションを上げられずにいましたが、ゴールまで10周というところでトップ10入りを果たすと、最後のリスタートで2台をパスして表彰台へと手を届かせたのでした。3位は彼にとって今シーズンのベストリザルトです。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、9番グリッドからのスタートで順位を落とし、一時は12位を走行していましたが、タイミングのよいピットストップで5番手までポジションアップを果たしました。ところが、残念なことに序盤にしてブレーキにトラブルが発生、レースが進むにつれてその状況は悪化し、アグレッシブに走ることができなくなりました。それでも佐藤は粘り強い走りを続け、最後のリスタートではライバル勢との接触がありながらもマシンをゴールへと運び込み、スタートポジションと同じ9位フィニッシュを達成しました。

佐藤琢磨(9位)
「厳しいレースでした。プライマリー・タイヤでスタートし、レース序盤はスタートポジションをキープしようと考えていたのですが、オルタネート・タイヤ装着のライバルたち数人に先行を許しました。意外にもフルコースコーションが少ないレース展開となって、早めに1回目のピットストップを行ってオルタネート・タイヤへと換えました。次のピットまでは多めの周回を行う作戦としたのです。しかし、残念なことにレース中盤のマシンバランスが悪く、タイムを大きくロスした上にポジションも徐々に落としていく結果となってしまいました。なぜそのようなマシンバランスとなってしまったのか、原因を発見しなくてはなりません。また、今日の僕らはブレーキトラブルも出ていました。厳しい戦いでしたが、そうした中でもフィニッシュまで走りきり、トップ10に入れたことはうれしいですね。もちろん、もっと上位でのフィニッシュを自分たちとしては期待していたのですが。チームのクルーたちががんばってくれたからこその9位フィニッシュだったと思います」

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