マクラーレンに所属するジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンでは、バトンに軍配が上がる。ケーターハムの最高技術責任者マイク・ガスコインが語った。
ケーターハムで技術部門を率いるガスコインは、ルノー(現ロータス)に所属していた2002年、フェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)を推して当時同チームのドライバーだったバトンを解雇に追い込んでいる。あれから10年がたち、2009年の世界チャンピオンであるバトンは今や、マクラーレンに所属するトップドライバーだ。
「(バトンをシートから降ろしたのは)間違っていなかった。すぐさまフェルナンドは2年連続でタイトルを取ったからね。それにしても、ジェンソンは素晴らしいドライバーに成長したよ」と、『Express(エクスプレス)』紙にガスコインは語る。
ガスコインによると、チームメートのルイス・ハミルトンよりも優れているもの、それはバトンの精神力である。
「ルイスが優勝してもジェンソンはそのことに納得できるが、ジェンソンが勝ったらルイスは平常心ではいられない。その差だよ」
さらにバトンの強みは、スムーズな運転スタイルにもあると言われる。そのおかげでバトンは、性能低下が早いピレリのタイヤをより長くもたせることができるというのだ。
「ルイスがなかなか克服できない点は、そこだよ。彼の運転は攻撃的だ。レースで気合を入れれば入れるほど、事態はますます難しくなる」
では、2002年と今のバトンを比べたらどうだろうか。「ジェンソンは相変わらずナイスガイだ。才能も変わっていない。だが、彼の精神面は非常に強じんだ。もっか私のいち押しだよ」とガスコインはバトンを高く評価した
『EFE通信』のインタビューに答えたペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)もまた、バトンを次のように評している。「運転が技能的で、しかもインテリジェンスを感じるね」