世界的飲料メーカーであるレッドブルの総帥であり、レッドブル・レーシングのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、2012年のルール変更がレッドブルにとって不利に働く可能性を認めながらも、エイドリアン・ニューイ(レッドブル最高技術責任者)の手がけたクルマが速さを見せるだろうと考えている。
「昨年はライバルがわれわれをかなり模倣したため、シーズンの終わり頃にはそれまでと同じような優位性を保つわけにはいかなかった。しかし、最後のレースでもわれわれはまだかなりの優位性を持っていたがね。もちろん、それは今シーズンも同様だ」
しかし、ヘレス・サーキットでの最初のテストを見る限りにおいては、マテシッツもレッドブルのRB8(2012年型車)が最強だと言うにはまだ早すぎるとし、次のように続けた。
「これらのテストは(クルマの実力を)測るためのものではない。どのドライバーもそれぞれの目的や計画があり、あるいは特定の基準を満たすために走っているからね。しかし、私は、力関係はこれまでとほぼ同じだと思っているよ」