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F1のボス、バーレーンGP開催に問題はない

2012年02月15日(水)20:07 pm

F1の最高責任者であるバーニー・エクレストンがバーレーンで起こった暴動に関する直近の報道について、それほど影響はないとし、4月のバーレーンGP(22日決勝)は予定通り行うとしている。

2011年バーレーンで起こった反体制運動の暴動からちょうど1年目を迎えた14日(火)、国際的なメディアはこぞって現地で激しい衝突が起こっており、若者たちが石や火炎瓶を投げ、警察がそれに対して催涙ガスやゴム弾、スタン擲(てき)弾(相手の死傷を目的とせず、光や音で一時的に相手を戦闘不能状態とするためのもの)などで応戦していると伝えた。

しかし、エクレストンはこれに関して『Telegraph(テレグラフ)』に次のように語った。

「私が受け取った唯一の連絡によれば、何人かの子どもが警官とトラブルを起こしたということだけだった。われわれは(バーレーンに)行くつもりだ。現地の人たちは2カ月後のレース開催には自信を持っているようだ」

先週、スペインのヘレスで今年初の公式テストが行われた際、各F1チームはバーレーンに対して不安があることを表明していると示唆されていた。

しかし、エクレストンはこれについても次のように主張している。

「チームは少しも心配などしていないよ。みんな、問題なく進んでいるので満足しているようだ。昨年ははっきりと行かないと決めたが、それ以後状況は大きく変わってきている」

だが、ここ数日の間に有力な人物たちや政治団体などが公の場でF1がバーレーンへ行くことの是非について議論を行っており、バーレーンGPに関する大きな懸念が巻き起こっているのも事実だ。

これに関し、81歳となるエクレストンは「われわれは常に政治活動とは無縁だった。どのような決断も安全を考慮して行われることになる」と語った。

しかし、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)の広報担当者は「グランプリを行うことは、バーレーンが直面しているいくつかの困難な問題に橋渡しをする上で有益だろう」との発言をしている。

さらに、バーレーン・インターナショナル・サーキットの広報担当者は『CNN』に対して次のように語っている。

「われわれとしては、レースが行われ、素晴らしいイベントになるであろうことに揺るぎない自信を持っている。FIAはグランプリを中止にする理由は何もないと言っている」

匿名の広報担当者はまた、過去12カ月にわたるバーレーンの問題と昨年の8月にロンドンで起こった暴動とを比較し、次のように続けている。

「(バーレーンで)いくつかの小さな暴動が起こったのは本当だが、われわれがロンドンで見たような規模のものはひとつもなかった。サーキット内外においてドライバーやチームは極めて安全だ。間違いなく、絶対に自信がある」

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