レッドブルF1のトップチームコンサルタントであるヘルムート・マルコ博士は、レッドブルが2024年に向けて、2022年と2023年にメルセデスが採用していたコンセプトと酷似した新車を準備したが、リスクを冒したことを認めている。
■シミュレーションと風洞データは機能していた
F1関係者の多くは、現在のグラウンドエフェクト時代におけるレッドブルの圧倒的な優位性を考えると、広く模倣されているコンセプトの正常進化モデルをそのまま発表しなかったことに驚きを隠せなかった。
「これは進化というよりも小さな革命であり、2024年に使用されるものの基礎となるものだ」とマルコは『Servus TV』に語っている。
実際、メルセデスが昨シーズンの途中で完全に放棄した「ゼロサイドポッド」をレッドブルが試すのではないかと期待する声も多い。
「シミュレーションと風洞データを見れば、(このコンセプトは)非常にうまく機能していた。メルセデスも彼らのコンセプトのデータには納得していたが、実際にはまったく機能しなかった。我々がこの解決策、あるいは似たような解決策をうまく導入できたかどうかは、これからテストで確認することになる」とマルコは語った。
■ニューウェイ「ラジエーターのないマシンを好んでいる」
しかし、レッドブルの技術的な第一人者として知られるエイドリアン・ニューウェイは「常にラジエーターのないマシンを好んできた。しかし、明確かつ論理的に考えれば、これはエンジンのエンジニアに聞けることではない」と語った。
マルコは「メルセデスほど極端な解決策は持っていないが、コンセプトとしては同じような方向性をたどっている」と付け加えている。