元F1ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデは、レッドブルは単にメルセデスがマシンコンセプトを「間違って実行していた」ことを発見しただけかもしれないと考えている。
「ニューウェイと彼の周りの人たちがこれを考え、“次のレベルに持っていく”というアイデアを持つことができるのは本当にクールだと思う」と彼はポッドキャスト『DRS De Race Show』に語った。
しかし、ヴァン・デル・ガルデはレッドブルがリスクを冒していることに同意している。特に2024年のマシンは革新的な縦型エアインテーク(=吸気口、写真の水色枠)を備えているだけでなく、「ほとんど閉じた」“シャーク・マウス(サメの口)”型エアインテーク(写真の緑枠)を備えているからだ。さらにヘルメット横にもエアインテークがあることが明らかになった。
「彼らが冷却をどうするつもりなのかはわからないし、あまり問題が起こらないことを願っているよ。しかし、彼らは何かを見つけたようだ。そうでなければ決してうまくいかないからね」
■リスクを取る価値あり
2022年から2023年を圧勝したレッドブルの基本コンセプトにほぼ収束してきた空力周りのデザインでは、リスクを取る価値があるかもしれない。
「開発を続けなければならないし、何か新しいものを見つけなければならない。何もしなければ、停滞してしまう。だから彼らはロケットマシンを作り、他のチームはそれを再現した」
「今、レッドブルは『やあ、みんな、また新しいことを思いついたよ』と言っているんだ。そして他のチームは『これは一体何なんだ?どうやってそれを達成するんだ?』って考えているだろうね」とヴァン・デル・ガルデは語った。