現在のレギュレーション時代において、ピレリがF1をより良いものにする手助けをしてくれるという期待が高まっている。
■2024年のタイヤに期待
メルセデスのトト・ヴォルフ代表は、2024年シーズンの命運は、来年のタイヤが現在のグランドエフェクトカーにより適しているかどうかに大きく左右されると認めている。
「来年のバーレーンで何が起こるか、そしてシーズンがどうなるかを見守る必要がある」
「ピレリタイヤが来年のマシンでどのような挙動を示すか見てみよう」。
F1がタイヤ保温ブランケットの禁止を断念した理由の1つは、ピレリがより適切なタイヤの製造に集中できるようにするためだと考えられている。
FIAのシングルシーター担当責任者であるニコラス・トンバジスは今週、メディアに対し、「我々は現在、これまでに見たことがないほどタイヤにかかるストレスを測定している」と語った。
■見たいのはオーバーテイクだ
彼はすでに、2022年にグランドエフェクトの時代が始まったときと比べて、今年もオーバーテイクが難しくなったことを認めている。
これにはヴォルフも同意見だ。
「よく見ると、オーバーテイクがまた難しくなっており、タイヤの温度管理がすべてになっている」
「私たちが見たいのはカタールのようなレースだ」
ピレリは直近のF1委員会で、関係者からデグラデーションがより少ない、より丈夫なタイヤの開発を検討するよう求められたという。